パナソニック インダストリー株式会社(東京都港区)は、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人 ホワイト500」に認定された。健康経営度調査において上位500の大規模法人が対象となる制度で、関係会社を含む国内全29拠点の従業員が一体で健康経営に取り組んできた点が評価された。
同社は「働きながら健康になれる職場づくり」を掲げ、運動・食の意識改革を軸とした健康施策を4年間継続的に展開してきた。取り組みは全拠点での一体運用により、従業員参加型の仕組みとして定着させている。
国内29拠点で施策展開
健康経営の中核となるのが、国内全29拠点での共通施策だ。運動習慣の向上では独自の「健康パナソニックエクササイズ」を全拠点で毎日実施し、運動習慣率の向上と、体力低下を原因とする転倒災害件数の減少につなげてきた。食生活の改善では、野菜摂取量を可視化するツールを拠点に導入し、従業員の食行動の変容を促すことで、心身両面の健康づくりを進めている。
制度面では、経済産業省が「健康経営優良法人」認定制度を2016年に創設し、大規模法人部門のうち上位500社を「ホワイト500」として認定している。パナソニック インダストリーは今回、この上位枠に入った。
同社は電子デバイス・マテリアルなどの開発・製造・販売を担う。継続的な事業成長のためには、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、働きがいを感じながら業務に取り組み、組織として高いチームワークを発揮することが必要との認識を示している。
全社横断の運用体制
今回の認定では、運動と食の意識改革を柱とする健康施策を4年間にわたり継続したことに加え、関係会社を含めた国内拠点の従業員が全社横断で参加する運用体制が評価された。全拠点で毎日実施する運動施策と、拠点ごとの食生活支援ツール導入を組み合わせることで、グループ全体での一体的な健康経営を推し進めている。
パナソニックグループでは健康経営の取り組みを強化しており、パナソニック株式会社が3年連続でホワイト500に認定されたほか、傘下の関係会社12社も認定を受けている。パナソニック コネクトは「健康経営優良法人 ホワイト500」に6年連続で選ばれており、グループ各社で健康経営の仕組みが浸透してきたことがうかがえる。
認定制度は創設以来、大規模法人部門の上位500社に「ホワイト500」、中小規模法人部門の上位500社に「ブライト500」の冠を付与する形で運用されてきた。健康経営度調査は経済産業省と日本健康会議が共同で実施しており、企業の健康投資の取り組み状況を定量的に把握する役割を担う。
パナソニック インダストリーは人財戦略として「想いを、動かせ。」を掲げ、健康経営を組織文化として根付かせながら、従業員の健康維持・増進を一層推進していく考えだ。グローバルでは約3万9200人の従業員を抱え、2025年3月期の売上高は1兆836億円に達する規模を持つ。
国内全29拠点での毎日の運動施策と、拠点単位のツール導入を組み合わせた全社的な取り組みが、関係会社を含む従業員の一体運用として機能していることが、今回のホワイト500認定につながったとみられる。今後も健康経営を通じて、生産性向上や人材定着といった企業価値の向上を図る動きが続きそうだ。
