オザックス株式会社(東京都千代田区)は、不織布衛生ふきん「<クラフレックス>カウンタークロス」で、HACCPを運用し食品の安全を図る環境に対応できることを示すHACCPインターナショナル認証を取得した。食品工場で用いられる資材や清掃用具などの衛生基準への適合を、第三者機関の審査で証明する制度を活用したもので、製品には順次、認定マークを印刷していく。
HACCPインターナショナル認証は、食品工場で使用される機器、資材、清掃用具などがHACCP基準の厳しい安全・衛生要件を満たしているかを第三者機関が審査・認証する民間制度だ。オザックスは「<クラフレックス>カウンタークロス」について、HACCP運用下の環境に対応できることを示す目的で同認証の取得を進め、取得後は認証マークを順次印刷する方針を打ち出した。
第三者認証で適合示す
HACCPは、食品等事業者が食中毒菌汚染や異物混入などの危害要因(ハザード)を把握し、原材料の入荷から製品の出荷までの全工程で、危害要因を除去または低減させるための重要工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理手法とされる。今回の取り組みは、こうしたHACCP運用を前提とする製造・加工・調理の現場で用いられる機器・設備について、第三者認証を通じて適合を示す点が特徴となる。
HACCPインターナショナル認証は、オーストラリアのHACCP international社などが提供する民間制度で、食品製造・加工・調理の場における食品安全に適合した機器・設備であることを第三者機関が審査・認定する仕組みだ。認証対象は食品工場で使用される機器・資材・清掃用具などに限定される。オザックスはこの制度の下で「<クラフレックス>カウンタークロス」がHACCP運用下の環境に対応可能であることを明確にし、認定マークの印刷を順次進める考えだ。
「<クラフレックス>カウンタークロス」は、汚れ落ちの良さと乾燥の速さにより雑菌が繁殖しにくいことが特長とされる。1972年からスーパーマーケットや飲食店で幅広く使用されてきたロングセラー製品であり、今回の認証取得により、食品工場向けに用いられる資材・清掃用具の区分でも、HACCP運用の環境への対応を示す材料を得た。オザックスは同製品の販売を通じて食品業界の「安全」「安心」に貢献する方針だ。
技術支援下で継続
供給体制では、「<クラフレックス>カウンタークロス」が2024年12月でクラレクラフレックス株式会社での生産を終了したことを受け、オザックスが昨年から株式会社クラレの技術協力・支援の下で生産を引き継ぎ、企画販売している。製造元の切り替えを挟みつつ技術協力を受けて供給を継続する体制の中で、第三者認証の取得と認定マークの順次印刷を進める。
認定マークの印刷は一斉切り替えではなく段階的に進める計画で、当面は流通段階で新旧の表示が混在する見通しだ。第三者認証の取得とパッケージ表示の実装を組み合わせることで、食品工場向け資材として衛生基準への適合を明確に打ち出し、取引先に対してもHACCP運用下で使用できる製品であることを示す狙いがある。
オザックスは、クラレの技術協力・支援の下で企画販売を担う体制と、第三者機関による認証・表示を組み合わせることで、「<クラフレックス>カウンタークロス」のブランドを食品工場向け市場で一段と浸透させる構えだ。食品安全に対する意識の高まりを背景に、衛生管理手法と整合する資材の供給を強化する。
