オルトスケープ株式会社(沖縄県那覇市)は、設立1周年を機に事業構想を見直し、プロダクト提供の中核を「ピコパス」、ソリューション提供の中核を「AI共創型開発」とする二軸体制を整えた。柔軟なパス・システム「Altpass」での知見を基に、体験設計と実装を結ぶ仕組みづくりを推進してきたが、今回の再構築により企画から運用改善までを一体で対応できる体制を強化する。
事業再構築の目的は、プロダクトと受託開発を両輪とする運営体制を明確化し、開発と実装支援を一気通貫で提供する点にある。「ピコパス」は街歩きをゲーム体験に変換する新たなプラットフォームとして位置づけられ、「AI共創型開発」はAIと人の協働を前提に設計から実装までを伴走する仕組みとされる。オルトスケープはこれらを中核とした事業運営を進め、デジタル領域における統合的な支援を強化している。
プロダクトとソリューションで展開を明示
「ピコパス」は現在ベータテスト段階にあり、今後プラットフォーム化を進めて観光やイベント分野に提供を広げる予定だ。既存の「Altpass」技術を継承しつつ、街歩きをシナリオとデータで構成する仕組みを採用している。「AI共創型開発」は、仕様確定前からAIと人が並行して作業を行うスタイルをとり、反復検証を組み込む点が特徴だ。これら2領域を通じ、企画から運用改善まで並行的に支援できる体制の整備を示した。
オルトスケープは創業時から、AI駆動によるデザイン・開発受託を展開してきた。今回の体制では、AIを活用する制作・開発を体系化し、実行と改善を繰り返す仕組みを重視する方針を示した。観光とイベントの領域では「ピコパス」を基盤に据え、運用支援と併せたデジタル化を推進する形を取っている。
AI共創体制の構築と運用枠組み
二軸体制の運用にあたっては、製造・販売のような委託関係ではなく、AIと人が役割を分担する開発実践が中心となる。「AI共創型開発」において人は設計・意思決定・品質判断を担い、AIエージェントは試作・実装・検証を担当する構成を採る。AIとの共同開発を進める実務体制が、オルトスケープの内部で既に蓄積されており、今回その知見をサービスとして体系化した形だ。
提供範囲は受託開発を起点とし、AI駆動での設計・改善支援を含む。数量限定や販売期間といった供給条件の明記はなく、プラットフォーム提供の準備段階とされる。継続的提供への移行や再販計画などは現時点で定められていない。
「ピコパス」については、Altpassの延長線上にある新規プロダクトとして企画され、AI共創型開発体制との連携で機能強化を目指す。両軸の関係は、プロダクトが利用者体験を形成し、ソリューションが技術的・運用的な支援を担う形で整理されている。
今回の再構築に伴い、周辺ソリューション群の強化も進められている。AI駆動の制作・開発や観光・イベントのデジタル転換支援など、プロダクトと接続する形でサービス群を展開する構成だ。リリース段階はテストの段階にあり、常設展開までの工程を進める過程にある。
オルトスケープは今回の改編を通じ、創業以来の開発力を体系的に整理した。AIと人による共創プロセスを明確化し、観光やイベントなどの体験設計領域に展開する体制を整える動きとなった。
