株式会社オリエントコーポレーション(東京都千代田区)は3月13日、株式会社DeNA SOMPO Carlife(DSCL社)の発行済み普通株式のうち90%を取得し、連結子会社化する決定を公表した。DSCL社のカーリース販売は損害保険ジャパン株式会社の保険代理店を通じて継続する。オリコとSOMPOホールディングス株式会社は公式に業務提携契約も結び、販売体制の維持と拡張が業界実務に波及し得る。
今回の枠組みは、SOMPOホールディングス株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーの共同支配会社である株式会社DeNA SOMPO Mobilityが保有するDSCL社株式のうち、オリコが90%を取得して運営主体となる一方、販売チャネルは損保ジャパンの保険代理店が担う形を明確にした。オリコとSOMPOは業務提携により、損保ジャパン代理店の顧客に向けたカーリース提供を進める考えで、オリコ側はオートリース領域でのシナジー創出を狙う取り組みと位置づける。
オリコがDSCLを子会社化
オリコは、DeNA SOMPO Mobilityが保有するDSCL社の発行済み普通株式の90%を取得し、連結子会社化することを決めた。
あわせて、SOMPOホールディングスとの間で新たに業務提携契約を締結した。DSCL社は引き続き、SOMPOの子会社である損保ジャパンの保険代理店を通じ、カーリースの販売を行っていく。
DSCL社は2019年に設立され、SOMPOとDeNA社の関連会社として、主に損保ジャパンの保険代理店を通じたカーリースの媒介事業などを担ってきた。全国にある損保ジャパンの保険代理店による営業網に加え、非対面での販売ノウハウを保有している点が特徴だという。
今回の株式取得後も、同社の販売導線を維持しつつ、オリコグループの事業運営に組み込む形となる。
株式90%取得、販売網は維持
株式取得比率は90%で、DSCL社はオリコの連結子会社となる。DSCL社の本店所在地は東京都新宿区西新宿6-11-3で、主な事業は個人リース事業「SOMPOで乗ーる」の運営だ。設立日は2019年3月25日としている。
今回の意思決定日は2025年3月13日となる。
販売面では、損保ジャパンの保険代理店を通じたカーリース販売を継続する方針を示した。
運営主体(オリコ傘下)と販売チャネル(損保ジャパン代理店)の役割分担を固定し、既存の顧客接点を保ったままオリコ側のリソース投入につなげる設計といえる。取引実務の観点では、媒介を担う保険代理店網を前提に、商品設計や提供範囲の調整が進むかが注目点となる。
少子高齢化で需要構造が変化
株式取得の狙いとしてオリコは、連結子会社の株式会社オリコオートリースとのシナジー創出に加え、オートリース市場のさらなる発展と顧客の認知度向上を挙げた。国内では少子高齢化が進む中、自動車販売台数は長期的に減少傾向にある。
一方で個人向けオートリース市場は、自動車の所有から利用への潮流や、商品・サービスの多様化、認知度の拡大を受け、成長が期待されているという。
背景には、自動車メーカーがサブスクリプション、カーシェア、ライドシェアなど多様な提供形態に注力している状況がある。
オリコはDSCL社のケイパビリティとオリコグループのリソースを活用し、車両の調達からオートリースによる販売まで一貫したサービス提供につなげる方針を示した。外部環境の変化が進む中で、販売網を損保ジャパン代理店に依拠する構造は続くため、需要側の嗜好変化に応じた商品設計や運用のすり合わせが、供給・運用の両面での論点となる。
提携で商品設計を拡充へ
今後の取り組みとして、オリコとSOMPOは業務提携により、損保ジャパンの保険代理店の顧客に対し「安心・安全・便利」をキーワードにカーライフ支援を進める考えを示した。
加えて、オリコグループが持つ商品設計ノウハウを用いることで、損保ジャパンの保険代理店が、より幅広い顧客ニーズに応えるカーリース商品を取り扱えるようにするという。
オリコは本事業で得られる知見やノウハウを、オリコと取引する加盟店とも共有し、相互に利益が得られる関係を図るとしている。
今後は、オリコがDSCL社を連結子会社として取り込みつつ、損保ジャパン代理店経由の販売を継続する体制の下で、商品設計と販売運用の連携がどこまで具体化するかが、取り組みの流れを示す指標となる。
