Orchestra Holdings(6533)は、2026年12月期の連結業績で2ケタ増収増益を見通す。DX事業とDM事業を主力とし、2025年12月期からIP・エンタメ事業を新設するなど、4セグメントで事業を展開する。M&Aを活用して業容を拡大してきた経緯も示した。成長戦略や市場区分対応の方針が、グループ運営の方向性に関わる。
同社は企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)やデジタルマーケティング(DM)を支援するテクノロジー企業集団の持株会社と位置付ける。ビジョンに「創造の連鎖」を掲げ、DX事業とDM事業のシナジー創出により、マーケティングDX領域のリーディングカンパニーを目指すとしている。事業面では、DX事業でSharing Innovations(4178)によるクラウドインテグレーション、DM事業で(株)デジタルアイデンティティによるトータルソリューションを中核に据える。
2025年売上157億円
2025年12月期の連結業績(2025年12月期よりIFRSを任意適用)は、売上収益が前期比12.3%増の15,768百万円、営業利益が同8.4%増の1,442百万円、税引前利益が同5.6%増の1,385百万円、当期利益が同6.4%増の865百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同10.3%増の816百万円となった。DM事業で第2四半期に大型案件の失注があった一方、DX事業とIP・エンタメ事業の拡大が業績をけん引し、M&A効果も寄与して2ケタ増収を確保した。
同社は2026年12月期の連結業績予想として、売上収益が前期比11.0%増の17,500百万円、営業利益が同10.9%増の1,600百万円、税引前利益が同11.9%増の1,550百万円、当期利益が同12.1%増の970百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同17.5%増の960百万円を見込む。主力事業が順調に拡大して成長が加速する見込みだとしている。
セグメントはDX事業、DM事業、IP・エンタメ事業(2025年12月期より新設)、その他事業(人材サービス、投資事業等)の4つとする。2024年に子会社化した(株)ランド・ホーを軸に、IP・エンタメ事業を第3の柱へと育成することを加速させているという。
M&A活用を継続
成長戦略の基本方針として、M&Aによる既存事業の加速と新規領域への投資を掲げる。2022年12月期からの構造改革期を経て、2026年12月期からは利益拡大を加速させる成長フェーズへと移行する計画を示している。
市場区分の上場維持基準(流通株式時価総額)への対応では、業績改善と株主還元の強化を軸に企業価値向上を図る方針を挙げた。あわせて、バックアッププランとしてスタンダード市場への変更検討も並行して進めているとしている。
今回の公表内容からは、2026年12月期の連結予想に加え、M&Aを含む投資方針と市場区分対応の進め方が焦点になる。取引管理の観点では、4セグメント運営の中でDX事業・DM事業の中核会社やIP・エンタメ事業の軸となる子会社の役割分担が、どの範囲まで明示されているかが論点となり得る。
