株式会社オカムラ(神奈川県横浜市)の子ども向け学習家具「mirumio(ミルミオ)」とミーティングテーブル「Unity(ユニティ)」が、ドイツの「iF DESIGN AWARD 2026(iFデザインアワード2026)」を受賞した。mirumioは小学生から高校生までの利用を想定し、Unityはテーブルシリーズとして展開する。両製品の受賞は、学習空間や会議空間での製品選定におけるデザイン面の判断材料になり得る。
iFデザインアワードは、ドイツのiF International Forum Design GmbHが主催し、毎年優れたデザインに与えられる国際的に権威ある賞の一つとされる。オカムラのmirumioは、子どもの成長に合わせてデスクの高さやチェアを調節できる点を特徴とし、オフィス向け製品で培った人間工学の知見を生かして学習時に好ましい姿勢をアシストできるよう設計した。Unityは、脚と支柱、フレーム、天板が一続きに感じるシームレスなデザインを採用している。
68カ国超1万点応募
今回のiFデザインアワード2026は、68の国や地域から10000点を超える応募があった。iFデザインアワードは1954年以来、国際的に権威のあるデザインアワードのひとつとされ、iFロゴは優れたデザインの証として広く認知されているという。審査は国際的なデザイン専門家が担う仕組みとされ、プロダクト領域に限らず複数のカテゴリーで受賞対象が選ばれる。
iFデザインアワードは「プロダクト」「パッケージ」「ブランディング&コミュニケーション」「サービスデザイン」「建築」「インテリア」「コンセプト」「UX(ユーザー・エクスペリエンス)」「UI(ユーザー・インターフェース)」の9分野で構成される。オカムラは、mirumioとUnityの受賞を通じて、個人向け学習家具とオフィス向けの会議用テーブルの双方でデザイン評価を得た形となった。
受賞対象は、子ども向け学習家具「mirumio(ミルミオ)」とミーティングテーブル「Unity(ユニティ)」の2製品だ。mirumioは「子どもの成長に合わせて、家具も成長する」をテーマに、長く使うことを想定したデスクとチェアで構成する。デザイン面では、大人になっても使い続けてもらえるよう「子どもっぽさ」を排除している点を特徴に挙げた。Unityは、流れるような形状の脚と支柱、フレーム、天板が一続きに感じるデザインでシルエットを整えたとし、テーブルサイズとカラーバリエーションは用途やシーンに合わせて選べるとしている。
数字面では、応募が10000点を超える中での受賞となった。対象製品が2点に及ぶことから、学習家具と会議用テーブルという異なる利用場面に向け、設計思想や造形上の工夫を個別に示したかたちとなる。mirumioはこれまでに2025年度グッドデザイン賞を受賞しているほか、「第6回日本子育て支援大賞2025」「第19回キッズデザイン賞」の受賞や「JIDAデザインミュージアムセレクションvol.27」への選定もあった。
一方、Unityはテーブルシリーズとして展開し、デザイン上の連続性を重視した点を前面に出している。製品のラインアップには4本脚、十字脚、Y字脚があるとされ、片側ローラー付きタイプで移動に対応する仕様も含む。サイズや色の選択肢を用意している点も示されており、会議室などで複数台を運用する場面を想定した設計要素が読み取れる。
受賞に至る経緯として、オカムラはmirumioを人間工学の知見を生かした学習家具として展開してきた。子どもの成長に合わせてデスクの高さやチェアを調節できる点を特徴に挙げ、学習時に好ましい姿勢をアシストできるよう設計したとしている。学習家具でありながら「子どもっぽさ」を排除したデザインとし、長く使うことを想定した構成を採った。こうした要素が国内の複数のデザイン・子育て関連アワードで評価された流れの上に、iFデザインアワード2026の受賞が加わった。
外部環境では、iFデザインアワードが1954年から続く国際的な枠組みとして運営され、プロダクト以外も含めた9分野で毎年表彰している点が、デザイン評価の比較軸として用いられてきた。2026年は68カ国・地域から10000点超が応募し、企業の業種も多岐にわたる。例えばキヤノングループでは8製品がiFデザインアワード2026を受賞し、医療機器や映像機器、産業印刷機など複数領域にまたがる受賞が示されている。応募母数が大きい状況で、オカムラが学習家具と会議用テーブルの双方で受賞対象となった点は、設計分野の違いをまたいだ評価軸の存在を示す材料となる。
