大笹牧場(栃木県日光市)は、雪のため冬季に閉鎖していた「大笹牧場RVパーク」を今春4月10日から営業再開する。RVパーク隣のドッグランは拡張した。冬季の積雪と安全確保で休止していたが、春の訪れに合わせて再オープンする。これにより、車中泊利用と愛犬同伴の滞在を同時に組み合わせやすくなる。
大笹牧場RVパークは、高原エリアに位置し、四季折々の景観を楽しめる車中泊スポットだ。取り組みの要点は、RVパークの営業再開に加え、隣接するドッグランを大幅に拡張し、より広い空間で愛犬が走り回れる環境を整備した点にある。大笹牧場は冬季休止の理由として積雪と安全確保を挙げ、春季の再オープンを示している。
RVパーク30区画運用
施設の規模感としては、大笹牧場が2020年にRVパークを開設し、電源サイト30区画とフリーサイトを整備してきた経緯がある。ドッグランは当初1,000㎡規模で、RVパーク利用者向けに提供してきたという。今回示された営業再開とドッグラン拡張は、冬季の閉鎖期間を挟んで春季に再開する運用の中で、滞在時の受け入れ環境を更新する動きとなる。
運用面の案内では、主な設備としてRVパーク区画、電源設備、トイレ、ドッグランなどを備える。加えて、RVパーク隣の拡張されたドッグランは無料で利用できるとしている。
大笹牧場は1992年開業で、標高約1,000mの霧降高原に立地する観光牧場として、乗馬体験や乳搾り体験、動物ふれあいなどを提供してきた。年間来場者数はピーク時に20万人を超えたとしており、日帰りに加えて滞在型の受け入れを組み合わせる取り組みを段階的に進めてきた経緯がある。
過去の施設整備では、2018年に高原エリアへグランピング施設「高原の隠れ家」を新設し、自然体験型の滞在を強化した。2022年にはドッグランを一部改修し、愛犬同伴客を20%増加させたとしている。今回のRVパーク再開とドッグラン拡張は、冬季の積雪で休止する運用を踏まえつつ、春季の受け入れを更新する流れに沿う。
外部環境では、キャンプ関連需要の拡大が続いている。観光庁の統計では、2023年の国内キャンプ市場規模は1,850億円と前年比15%増となり、車中泊(RV)需要は全体の20%を超える水準とされる。加えて、体験型観光の消費額は2023年に2.2兆円とされ、自然・ペット関連が25%増、ドッグラン付きキャンプ場の利用者は家族層で前年比35%増というデータもある。
ペット同伴の旅行需要も数字が積み上がっている。日本ペットフード協会の調査では、2024年の犬保有世帯数は1,290万世帯で、全世帯の17.3%に当たる。ペット同伴旅行市場規模は1,200億円、年平均10%成長とされ、宿泊・滞在の受け入れ側がペット対応を打ち出す局面が増えている。施設側の供給面では、国内のRVパーク数が2024年末時点で約2,500カ所と前年比20%増とされ、栃木県内は50カ所超、愛犬同伴対応施設は40%に達したという。
冬季閉鎖と春季再開
今回の運用は、積雪と安全確保を理由に冬季は営業を休止し、春季に再開する形をとっている。営業再開日は4月10日で、冬季閉鎖からの再開という時間軸が明確に示された。設備としてはRVパーク区画や電源設備、トイレに加え、隣接するドッグランを含む構成となる。
