株式会社ジャパンナショナルスタジアム・エンターテイメント(JNSE)は、MUFGスタジアム(国立競技場)のナショナルスタジアムパートナーに株式会社NTTドコモをオフィシャルパートナーとして迎える。契約は2026年3月1日からで、南側Eゲートは「NTTドコモ ゲートE」に改称する。通信・決済領域とデータ活用の連携により、運営の効率化や来場時の案内最適化を図る。
JNSEは、MUFGスタジアムの本格運営開始に向けたプロジェクト群を「KOKURiTSU NEXT」として推進している。今回の協業では「IOWN関連技術の活用」と「データドリブンな運営・体験価値向上」を主な領域に据え、JNSEとNTTドコモが連携して次世代スタジアム運営のモデル構築に取り組む。NTTドコモは「オフィシャル通信・ペイメントパートナー」として、来場導線の案内や混雑対応、制作・運営の高度化といった領域で役割を担う。
3年契約でゲート改称
契約期間は2026年3月1日~2029年2月28日の3年間で、MUFGスタジアム南側のEゲートは「NTTドコモ ゲートE」となる。スタジアム内の案内や誘導はゲート運用と結びつく領域であり、名称変更は来場者の導線設計や運営オペレーションの中で扱われる施策の一つとなる。
ナショナルスタジアムパートナーは、MUFGスタジアムの公共性を維持しつつ、JNSEとともに新たな社会的価値を創出する共創の枠組みと位置付けられている。パートナー同士が知見やアセットを持ち寄り、スタジアムを軸にした社会課題の解決や地域活性化への貢献をめざす。JNSEはこの枠組みを通じて、スタジアム運営に関わる企業連携を広げる方針だ。
KOKURiTSU NEXTは、MUFGスタジアムを「観る場所」から「新しい価値が生まれ続ける場所」へと転換する共創プロジェクト群で、365日、人が集い、コンテンツやサービスが継続的に生まれる拠点づくりを掲げる。今回の協業は、運営高度化や体験設計の分野で同プロジェクトと連動する取り組みとなる。
IOWNとデータ連携軸
協業領域の一つとして、IOWN活用による次世代演出・制作の実装検討を掲げる。多地点とスタジアムをつなぐ新しいライブ体験の可能性を探り、リモートプロダクションなどを通じた制作・運営の高度化や効率化に資する技術実証を進める考えだ。スタジアムの演出や制作はイベント運営の現場オペレーションと直結しており、高度なネットワークとシステム連携が運営設計の一部として組み込まれる。
もう一つの領域は、ドコモが保有するデータを活用した運営高度化と来場体験価値の向上だ。混雑予測や人流把握を起点に、案内・動線・スタッフ配置の最適化に向けた活用を検討するほか、来場前から来場中、来場後までのコミュニケーションを通じて、適切な情報提供と個々の利用シーンに応じた体験設計を図る。さらに、地域連携や社会貢献施策の効果可視化にもデータを活かし、スタジアムを核とした都市・地域との連携強化を目指す。
今回の協業により、通信・決済とデータ活用がスタジアム運営の中核的な検討テーマとして組み込まれる。契約期間が2026年3月からの3年間であることや、ゲート名称の変更、データ活用の範囲が運営実務に及ぶことが、関係各社の役割分担や業務設計の前提となる。JNSEはKOKURiTSU NEXTの枠組みを活用し、MUFGスタジアムの本格運営開始に向けた企業連携を一段と進める。
