NOK株式会社(東京都港区芝大門)は、東京ビッグサイトで開かれる「BATTERY JAPAN [国際] 二次電池展」に出展する。会期中は、バッテリー製造工程の超乾燥環境に対応する低露点用グリースに加え、水素用Oリング、水電解ガスケットの3製品を初めて展示する。EV関連および水素分野向けの製品紹介を通じ、装置の安定稼働や作業性の向上につなげる狙いを示している。
NOKグループは「次世代エネルギーを支える、NOKのシーリングソリューション」をテーマに、次世代エネルギー分野での用途を想定した製品群を提示する。初展示の低露点用グリースは、リチウムイオン電池および全固体電池の製造工程で想定される露点-50℃~-70℃の超乾燥環境に対応し、乾燥下で課題となっていた駆動部の摩擦抵抗増大を抑制する。水素用Oリングは、水素環境下で問題となるブリスタ現象を念頭に耐ブリスタ性と低温特性をうたう材料を用い、水電解ガスケットは水電解装置の電極間で気密性・絶縁性・電解液保持を担う部品として示す。
露点-70℃対応品
低露点用グリースは新規開発品で、超乾燥環境下での駆動部(軸受やボールねじ等)の摩擦抵抗増大を抑制し、装置部品の摩耗を防止して長寿命化を図るとしている。特定の金属元素(Cu、Zn、Fe)を原料材に含まない点も特徴に挙げ、金属元素に起因する電池特性の不良リスクを低減するとしている。
水素用Oリングは、耐ブリスタ性と低温特性に優れた低温EPDM材と特殊VMQ材のOリングを示す。高圧環境下では専用バックアップリングを併用することで使用できるとしている。高圧環境における使用温度の目安が記載されている。
水電解ガスケットは、ガス混合や漏れ、短絡を防ぐことで水素製造効率と装置の安定運転に貢献するとし、樹脂フレーム一体型のシール構造で膜交換が容易になる点や、自動組付け作業の効率化、部品点数削減を挙げる。国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)福島再生可能エネルギー研究所(FREA)との共同研究により、材料・形状の最適化も進めているという。
このほかNOKは、冷却システム用シールソリューション(多流路切換弁用シール、配管継手用シール)や、独自開発配合による耐トラッキング性ゴム、アルミ腐食対策用シール「RUSTECTOR」コーティングも紹介する。耐トラッキング性ゴムはJIS規格でCTI(比較トラッキング指数)600を満たすとし、RUSTECTORはEVのユニットをはじめとしたアルミ筐体向けに耐塩水腐食機能を付加したガスケットとして、ラバーガスケットと「ソフトメタル」ガスケットの2種類を提案するとしている。
