日東工業株式会社は2月24日、代表取締役社長の交代を内定した。新社長には常務取締役の手嶋晶隆氏が就く。現社長の黒野透氏は相談役に就く予定だ。会社は定時株主総会とその後の取締役会で正式決定する方針で、経営体制の更新が今後の事業運営の枠組みに波及する。
代表取締役社長(COO)の交代は、6月下旬開催予定の第78回定時株主総会日付で実施する。日東工業は新たな経営体制のもとで経営基盤の強化を図り、更なる事業拡大と企業価値向上を実現する狙いを掲げる。取締役会は、株主総会後の取締役会で最終決定する予定で、意思決定と執行の体制を更新する位置づけとなる。
手嶋氏が社長COO就任
新たに代表取締役社長(COO)に就く手嶋晶隆氏は、現職で常務取締役を務める。黒野透氏は代表取締役社長(COO)から退き、相談役に就任する予定だ。交代は取締役会で内定した段階で、正式には6月下旬の定時株主総会および同株主総会終了後の取締役会で決定する見通しである。
手嶋氏は1988年に日東工業へ入社し、人事部長、経理部長などを歴任した。2015年にはサンテレホン株式会社の常務取締役、2017年に同社専務取締役を務めた後、2019年に日東工業の執行役員(経営管理本部長)に就いた。2020年から取締役として品質統括部、経営管理本部、内部統制室を担当し、2022年以降はDX統括部、サステナビリティ推進室にも関与してきた。手嶋氏の所有株式数は2026年1月末時点で7,214株としている。
鈴木氏と佐藤氏が取締役候補
日東工業はあわせて、取締役(監査等委員である取締役を除く)の人事も内定した。里康一郎氏は常務取締役から専務取締役へ役職を改める。新任の取締役候補者として、サンテレホン株式会社代表取締役社長の鈴木健一氏と、執行役員で生産本部長の佐藤嘉高氏を挙げた。
鈴木氏は1990年に日東工業へ入社し、中部営業部長、営業企画部長兼お客様相談室長などを経て2019年に執行役員となった。2021年にサンテレホン専務取締役、2022年に同社代表取締役社長に就いており、6月下旬の体制では日東工業で営業本部を担当する予定である。
佐藤氏は1991年入社後、生産企画部長、物流部長、人事部長などを経て2019年に執行役員(人事部長)となり、2023年に生産本部副本部長、2025年に生産本部長に就いた。新体制では経営管理本部、品質統括部、内部統制室の担当を担う予定だ。
取締役体制を6月に更新
6月下旬の定時株主総会日付で想定する取締役体制では、取締役会長(Chairman・CEO)は加藤時夫氏が継続し、代表取締役社長(COO)に手嶋氏が就く。手嶋氏の担当は、働きがい改革推進室、広報室、監査室、グループ経営企画統括部、DX統括部とされている。
里氏は海外事業部・海外本部を担い、海外事業部長を委嘱する。小林祐輔氏はエネルギーマネジメント事業部、新規事業部、開発本部を担当し、エネルギーマネジメント事業部長と新規事業部長を委嘱する。河路勝彦氏はコア事業部、生産本部、施設環境室を担当し、コア事業部長を委嘱する。新たに鈴木氏が営業本部、佐藤氏が経営管理本部・品質統括部・内部統制室を担当する。
一方で、黒野氏と竹中浩一氏は、6月下旬の定時株主総会終結の時をもって任期満了で取締役を退任する予定だ。黒野氏は相談役、竹中氏は顧問に就任する予定としている。
監査等委員である取締役は末廣和史氏に加え、社外取締役として中川深雪氏、浅野幹雄氏、久保雅子氏、小山秀市氏が名を連ね、体制を維持する。
経営基盤強化を掲げ体制移行
今回の代表取締役社長(COO)交代について、日東工業は「新たな経営体制のもと、経営基盤の強化を図り、更なる事業拡大と企業価値向上を実現するため」と理由を示した。
手嶋氏は経営管理、品質、内部統制、DXなどの担当経験を持ち、鈴木氏は営業領域、佐藤氏は生産本部長としての職務経験を踏まえつつ経営管理・品質・内部統制も担う布陣となる。株主総会と総会後の取締役会を経て正式決定する手続きのため、議案の可決とその後の体制運用が注目点となる。
