西鉄バス北九州㈱(北九州市)は、市内の主要観光スポットを巡る「KITAKYUSHU OPEN TOP BUS」の運行を始める。屋根のない2階建て構造の専用バスを導入し、門司港や若戸大橋などを走行する。市花のひまわりや観光名所を描いた黄色の車体で運行する予定だ。
運行主体は西鉄バス北九州で、運行目的は北九州の観光地の回遊性を高めることにある。導入台数は1台で、定員46名とされる。福岡で先行する「FUKUOKA OPEN TOP BUS」に続く取り組みで、同社にとって新たな観光事業の展開となる。
2コース各2便で日次運行
運行ルートは「門司港コース」と「若戸大橋コース」の2種類を設け、いずれも1日2便で全日運行する計画だ。門司港コースは小倉駅を起点に、門司港駅や関門橋を巡る約90分のルート。若戸大橋コースは若戸大橋や響灘の風力発電設備、工業地域を通過する約90分の行程とされる。走行時には多言語音声ガイドがスマートフォンで利用できる仕組みを採用する。
車両はイギリス・ライトバス社製で、全長11.46m、全幅2.49m、全高3.79m。天候に応じて開閉できる屋根を備えている。車体色はイエローを基調とし、市民キャラクター「マカロニ星人」や北九州の観光地の意匠を取り入れたデザインが特徴となる。
2012年発の福岡型を北九州で展開
西鉄グループは2012年から福岡市内で「FUKUOKA OPEN TOP BUS」を運行しており、今回の新路線はそのノウハウを基にしたものだ。2025年3月には同社運営の福岡オープントップバスが北九州市で臨時ツアーを実施しており、恒常運行への経緯があった。背景には北九州観光の再興と地域間送客の強化を図る動きがある。
北九州市がもつ工業地帯や歴史遺産を一度に見られる交通手段として設定されたことから、観光・交通一体型の取り組みの一環といえる。
運営体制と供給条件の整理
今回の利用は予約制を前提とし、WEBまたは電話で2月27日から受け付ける。窓口販売は運行開始日の3月27日から開始される予定だ。全日運行とするが、車両点検日は運休と定められている。2コースそれぞれ固定時刻で1日2便を運行する形を取る。
販売・運行を担うのは西鉄バス北九州で、システム面では九州高速バス予約センターが予約窓口を担う。運行本数やルート設定は認可申請中とされ、確定次第運行される構えだ。多言語ガイドなどの運用は、訪日客を想定した対応範囲を含む。
本件に関連して、同社は2012年から続くオープントップバス事業を北九州でも展開する枠組みを構築した形だ。今後、北九州市の観光回遊促進の一役を担う取り組みとなる見通しである。