株式会社西松屋チェーン(兵庫県姫路市)は、台湾の台南市に「西松屋 三井アウトレットパーク台南店」をグランドオープンした。台湾初出店で、海外における初の直営による本格的なチェーン店舗展開と位置づける。マタニティ・ベビー・キッズ向けの衣料や用品など、子育てに必要な商品を提供する。
出店先は三井アウトレットパーク台南で、店舗は同施設二期の3階にある。西松屋チェーンは「お子様をお持ちのご家庭の暮らしを楽しく豊かに」という企業理念を台湾の消費者にも直接届ける取り組みとし、子育てに必要な高品質な商品を豊富な品ぞろえで展開する方針だ。
国内約1,100店の運営
西松屋チェーンは1979年創業で、2026年3月時点の国内店舗数は直営・フランチャイズを合わせて約1,100店となる。主力はマタニティ・ベビー・キッズ衣料や関連用品で、これまで国内で新規出店を重ねてきた。今回の台南出店は、こうした国内での量販体制と商品調達力を基盤に、海外で直営によるチェーン店舗を展開する取り組みの初弾となる。
店舗名は「西松屋 三井アウトレットパーク台南店」で、所在地は台南市歸仁區歸仁大道101號(Mitsui Outlet Park 台南 二期3F)。営業時間は11:00~21:30とした。ファミリー層の来場が多いアウトレット施設内に直営店を構え、子育て世帯が日常的に利用しやすい価格帯と品ぞろえで買い物を楽しめる売り場づくりをめざす。
台湾向けの情報発信として、台湾西松屋の専用サイトも開設した。三井アウトレットパーク台南は三井不動産が運営するアウトレット施設で、二期拡張を含めた運営が進むなか、ファミリー層の集客を意識したテナント構成を進めてきた。西松屋チェーンは、ベビー・子ども関連商品に特化した専門店として同施設内に直営店を置き、台湾の消費者への直接販売を本格化させる。
同社は、台湾の各都市や地域への店舗展開にも意欲を示す。台湾において子育てに欠かせない社会インフラの一部として機能することを目指し、日常使いのベビー・キッズ用品を安定して供給する体制を整える考えだ。海外展開以前は日本国内中心で店舗網を築いてきたが、今回の取り組みで企業理念「お子様をお持ちのご家庭の暮らしを楽しく豊かに」を海外でも本格的に適用し、直営によるチェーン展開を進める方向性を打ち出した。
市場環境では、台湾の出生率は低水準が続く一方、政府の子育て支援策の拡充や共働き世帯の増加などを背景に、ベビー・キッズ関連市場の需要構造が変化している。利便性の高い大型商業施設で、衣料から日用品までをワンストップでそろえたいというニーズが強まっており、西松屋チェーンはこうした需要を取り込む狙いだ。台南市は人口約188万人とされる地方中核都市で、アウトレット施設を核とした広域からの集客も見込まれることから、子育て関連の購買需要を取り込むうえで戦略拠点の一つと位置づけられる。
海外直営の初弾運営
今回の出店では、三井アウトレットパーク台南二期の常設店舗として直営で営業し、海外におけるチェーン店舗運営のノウハウを蓄積する。営業時間は11:00~21:30とし、アウトレット施設の来館ピークに合わせた運営とする。取り扱いは子育てに必要な衣料、雑貨、衛生用品などとし、日本国内で培った商品企画と調達ネットワークを活用して安定的に供給する。
同社は今後、台湾の各都市や地域への店舗展開を視野に入れつつ、需要動向や商業集積の状況を踏まえた出店計画を検討する。法人営業や取引管理の面では、日本国内と同様に自社主導の直営モデルを基本とし、物流・在庫管理の効率化や価格競争力の確保を図る。まず台南の直営店を起点としてブランド認知を高め、売上動向や顧客層の分析を通じて、海外での直営チェーン展開の展開スピードや出店エリアを見極めていく。
