株式会社日本M&Aセンターホールディングスの連結子会社である株式会社日本M&Aセンター(東京都千代田区)がJ-Adviserを担当する株式会社孫の手が、東京証券取引所が運営するTOKYO PRO Marketへ上場した。孫の手は上場を通じた社会的信用力・知名度の向上や、介護業界における人材採用力の強化を目的に掲げる。これを受け、介護事業者の資本市場活用に関する選択肢が具体化する可能性がある。
孫の手は介護保険法に基づく在宅系事業や施設系事業に加え、介護保険外の施設系事業、健康増進事業、生活支援事業を展開する。TOKYO PRO Market上場では、日本M&AセンターがJ-Adviserとして関与する体制をとり、孫の手は「今後のさらなる事業成長のため」に上場を実施したとしている。日本M&Aセンターにとっては、TOKYO PRO Marketへの上場支援の取り組みの一環となる。
孫の手は30拠点展開
孫の手の証券コードは514A。売上高は2,390百万円(2025年3月期)で、従業員数は411名(2025年12月末時点)となる。群馬、栃木、埼玉に拠点を持ち、群馬県および栃木県を主な地盤として介護サービス拠点をドミナント展開しており、2026年2月10日現在の事業拠点数は30拠点としている。
孫の手は、通所介護・訪問看護・訪問介護・居宅介護支援などの在宅系事業、短期入所生活介護の施設系事業、サービス付き高齢者向け住宅などの介護保険外の施設系事業を手がける。あわせて健康増進事業(シニアパークジム)および生活支援事業(便利屋)も展開している。
日本M&Aセンターは、企業成長のさらなる促進や円滑な事業承継、一般市場への上場に向けた体制整備を目的に、TOKYO PRO Marketへの上場支援に取り組んでいるとしている。既存上場企業を含め、全国で100社以上のJ-Adviser契約実績があるという。
孫の手は、日本M&Aセンターが担当J-AdviserとしてTOKYO PRO Marketへ上場した第54号銘柄となる。日本M&Aセンターは2024年12月、福岡証券取引所が運営するプロ投資家向け市場であるFukuoka PRO Marketの上場指導・審査を担うF-Adviser資格も取得した。
J-Adviserで上場支援
今回の上場は、株式会社日本M&Aセンターが孫の手のJ-Adviserを担当する形で進められた。日本M&AセンターはTOKYO PRO MarketとFukuoka PRO Marketへの新規上場支援に取り組むとしており、上場支援の枠組みの中で孫の手の上場が行われた。
孫の手は群馬県太田市に本店を置く介護事業者で、設立は2001年2月としている。事業は介護保険法に基づく在宅系事業や施設系事業、介護保険外サービスを含む複数領域にまたがる。上場の目的は、社会的信用力・知名度の向上と、人材採用力の強化とされる。
日本M&Aセンターは、TOKYO PRO Market・Fukuoka PRO Marketへの新規上場支援に加え、適時開示のアドバイスや組織経営のモニタリングにいたるまでの支援にも言及している。取引管理・法人営業の観点では、孫の手の上場目的が信用力・知名度の向上と採用力強化である点を踏まえ、支援範囲や関与体制がどこまで明示されるかが注目点となる。
