日本ゼトック株式会社(東京都新宿区)は、生活習慣やセルフケアに関する問診に答えるだけで歯周病やむし歯など9項目の口腔リスクを算出するWebアプリ「SMILEPICK(スマイルピック)」を公開した。スマートフォンからダウンロード不要で利用できる。2026年2月25~27日に東京ビッグサイトで開催される「HEALTHCARE IT 2026」で出展し、企業向けの導入相談や共同開発パートナー募集を行う。
SMILEPICKは、問診結果から個人ごとのリスクをスコア化し、生成AIが改善ポイントを提示する仕組みを取る。企業や健康保険組合が実施する健康経営の歯科保健事業に応用でき、職場単位でリスクを集計して一次予防を支援する。日本ゼトックは、働く世代における歯周病リスクの高止まりに対応するため、企業向けトライアルを開始する方針を示した。
約300種類の製品情報を活用したリスク分析
アプリは社内外の約300種類の歯みがき粉情報をもとに、条件に合う製品を提示する構成をとる。問診結果をスコア化して可視化し、独自アルゴリズムで9項目のリスクを分析する。アプリの利用は単発ではなく、継続的な評価・改善を前提にしている。
日本ゼトックが行った調査では、62.6%の人々が「歯磨き粉の種類が多すぎて選べない」と感じていると回答しており、SMILEPICKではこれを背景に処方開発で蓄積した知見を活かすとしている。同社は1954年創業のオーラルケア製品メーカーで、医薬部外品のハミガキ剤製造販売承認数で国内上位の実績を持つ。
企業利用を見据えた口腔ケアDXプラットフォーム展開へ
同社はSMILEPICKを、従業員単位で口腔データを把握できる企業向けプラットフォームに発展させる計画を示した。利用者から得られるデータを統計的に整理して企業に提供し、歯科疾患予防と健康増進に活用する考えを明示。アプリの定期利用を促す機能の追加も予定している。これにより企業の運用負担を軽減し、健康経営施策に組み込みやすい設計とする方向性を取る。
展示会では、有償トライアルに加えて、他社ヘルスケアアプリやコーチングアプリとのAPI連携やレコメンドアルゴリズムの外部提供も検討対象としており、共創パートナーの募集を進める。
職場単位での導入といった法人利用の場合、利用者のデータ管理や提供範囲の取り扱いをどう設定するかが焦点となる。アプリを用いたデータ分析が、企業の健康経営支援ツールとして機能するための実装体制の確認が必要とされる。
