日本カーバイド工業株式会社は2月24日、執行役員の異動と担当変更を決めた。4月1日付で、CFOや各事業本部長などの担当を入れ替える。対象は取締役を含む複数の執行役員で、新任も含む。外部流出や拡散といった事案は確認されておらず、同社は取締役会決議に基づく体制変更として公表した。経営中枢と事業執行の役割を再配置し、管理・研究開発・事業の各領域の運営体制に影響する。
今回の決定は、取締役会が執行役員の担当領域を見直し、管理部門、研究開発、電子・機能製品、アドバンストフィルムなどの執行体制を整理する狙いがある。日本カーバイド工業が実施主体となり、CFOやCTO、事業本部長、部長職、海外出向先の代表取締役社長といった役割を明確に割り当てる。全体として、同社の事業運営と管理機能の役割分担を更新する位置づけとなる。
日本カーバイドが役割再配置
4月1日付の主な異動では、代表取締役 副社長執行役員の井口吉忠氏が「社長付」となり、現職の「CFO 管理部門担当」から担当が変わる。
取締役 常務執行役員の長谷川幸伸氏は「研究開発センター長」となり、現職の「CTO 研究開発センター長 安全・品質・環境管理部担当」から、安全・品質・環境管理部の担当を外れる。
取締役 常務執行役員の横田祐一氏は「CFO 管理部門担当 安全・品質・環境管理部担当」を担う。現職の「電子・機能製品事業本部長 兼 経営企画部」から、管理・統制側へ軸足を移す。
電子・機能製品事業本部長には河村龍也氏が就き、同氏は現職の「電子・機能製品事業本部 機能化学品部長」から昇格する。
CFO横田氏、安全も担当
管理部門では、執行役員 経理部長の角田尚久氏が引き続き経理部長を務めるが、現職にある「管理部門副担当」の記載は外れ、経理部長としての位置づけが明確になる。
執行役員の三宅弘氏は「CTO アドバンストフィルム事業本部長 兼 企画管理室長」に加え、NCIホールディングス(タイ)への出向(代表取締役社長)を継続する。
執行役員の松本幸二氏は「電子・機能製品事業本部 企画管理室長 兼 機能化学品部長、大阪営業所長」を担う。
現職でも企画管理室長と大阪営業所長を兼務しており、機能化学品部長を兼ねる体制に改める。
電子・機能製品で本部長交代
電子・機能製品事業本部を巡っては、横田祐一氏が本部長職からCFOへ移り、河村龍也氏が本部長を担う構図となる。
執行役員体制(4月1日付予定)では、電子・機能製品事業本部の配下として、執行役員の飯塚誠氏が「電子素材部長」を務めるほか、執行役員の松本幸二氏が企画管理室長を担うなど、事業側の執行ラインを役割で示した。
経営企画の機能については、執行役員の熊倉克一氏が「経営企画部長」とされ、横田氏が兼務していた経営企画部の記載は執行役員体制の中で整理される。
事業本部の運営と、CFOを中心とする管理・統制の線引きを明確にする配置となる。
インド出向の新任役員
新任の執行役員として、斉藤雅仁氏が「NC(インド)出向(代表取締役社長)」に就く。執行役員体制(4月1日付予定)でも同職が明記され、海外拠点のマネジメントに執行役員級を充てる形となる。
あわせて、社長執行役員の杉山孝久氏がCEOを担い、副社長執行役員の井口吉忠氏は社長付として位置づけられる。
取引先や関係先の実務では、管理部門の責任者(CFO)と、安全・品質・環境管理部の担当役員が横田氏に集約される点、ならびに電子・機能製品事業本部の統括者が河村氏に交代する点が、社内外の窓口や決裁ラインの変化として主注目点となる。
