株式会社ニフコ(神奈川県横須賀市)は、データセンター向け各種プラスチック部品を展示会「Data Center Japan 2026」に初出展する。自動車向け部品で蓄積した設計・開発ノウハウを応用し、データセンターの冷却や消火などを想定した新規部品を披露する。
ニフコが示すのは、自動車部品で培ったプラスチック部材の活用知見をデータセンター領域へ転用する動きだ。冷却・消火といった分野を念頭に、データセンター設備や周辺機器での具体的な利用場面を想定しつつ、どのような用途に適用できるかを提示する。
出展は3月24・25日、浜松町会館で
「Data Center Japan 2026」は、2026年3月24日(火)~25日(水)に東京都立産業貿易センター浜松町会館(2・4・5階)で開催される。ニフコの小間位置は4階の「4C-14」で、同ブースでデータセンター向け各種部品を展示する。
展示品は、データセンター向けに新たに開発したプラスチック部品の一部で構成する。冷却配管まわりや消火系統など、運用現場でのニーズが高いとされる領域への適用を想定し、プラスチック化による軽量化や耐食性といった特性を訴求する。
自動車向けの知見を転用
ニフコはこれまで、錆びない・軽い・扱いやすいといったプラスチックの特長を生かし、自動車向けの工業用ファスナーや精密成形部品を幅広く供給してきた。金属部品のプラスチック化を進めることで、自動車製造工程の省力化・コスト削減や車両の軽量化に寄与してきたとする。
品質要求が厳しいエンジンや燃料タンク、トランスミッション周辺に用いる精密部品の設計・開発で長年培った知見を有しており、こうした自動車向けの経験を基盤にデータセンター向け部品を新たに開発した。今回の出展では、冷却・消火など多様な用途に適した部品を、具体的な利用イメージとともに紹介する。
ニフコは1967年2月13日設立で、エンジニアリングプラスチック製品(工業用ファスナー、精密成形製品)を主力とする。自動車分野で積み上げた精密部品の設計・開発力を、データセンター市場へ展開する取り組みとなる。
展示会「Data Center Japan」はRX Japanが主催し、データセンター関連企業が最新技術や製品を持ち寄る商談の場として位置づけられている。会場を2・4・5階に広げる構成とし、設備、運用管理、周辺機器など幅広い分野からの出展が見込まれる。
データセンターを巡っては、生成AIや機械学習の急拡大を背景にAIインフラ需要が高まり、電力・冷却・防災といったインフラ周辺分野で新たな製品需要が生じている。ニフコが冷却・消火用途を想定したプラスチック部品の適用領域を示すことにより、データセンター運用を支える周辺設備の分野で、軽量・耐食性部材の活用余地を提示する狙いがある。
初のデータセンター向け出展
出展形態は展示会でのブース出展による情報提供で、製品群のうち一部を実機展示する。会期は2日間で、ニフコの出展場所は4階の小間「4C-14」となる。
ニフコにとってデータセンター向け部品の出展は初めてであり、自社の説明要員を配置して冷却・消火などの用途ごとに適用可能性を紹介し、来場者との対話や商談につなげる構成とする。展示品が一部に限られることから、会場で示す製品を起点に、個別案件や仕様に応じた提案へ発展させることも視野に入れる。
取引管理や法人営業の観点では、小間番号「4C-14」と会期2日間の時間的制約を踏まえ、来場企業との商談機会をどこまで創出できるかが焦点となる。ニフコは、自動車分野で培ったプラスチック精密部品の設計・開発力を前面に出し、データセンター市場での新規需要の開拓を図る。
