NECは、多数のアーティストが出演する音楽イベント「Vポイント presents ツタロックフェス2026」で、顔認証を活用した来場者体験の向上施策を実施する。顔認証による決済やポイント自動付与、抽選企画に加え、「Premium Upgrade Area」の運営などを組み合わせ、イベント前後を含めた体験を提供する。会場内の混雑緩和や購買体験の円滑化に向けた取り組みとなる。
取り組みの柱は、顔認証決済と共通ポイントのVポイントを連携させ、顔決済時にポイントを自動付与する仕組みの導入や、決済実績と連動した抽選企画「Face抽選」の実施にある。あわせて、アップグレードチケット購入者向けの「Premium Upgrade Area」では、入退場管理を顔認証で行い、専用の入場ゲートも設ける。NECは一連の導線設計を通じ、イベント領域における顔認証の有効性や受容性を検証し、来場者および主催者にとっての価値向上を図る考えを示している。
幕張メッセで3日間開催
対象イベントは「Vポイント presents ツタロックフェス2026」で、会期は3月20日、21日、22日となる。会場は幕張メッセ国際展示場の4・5・6・7ホールとされている。
会場内施策では、顔認証による決済に加え、決済実績と連動した抽選企画「Face抽選」を組み合わせる。Vポイント連携では、ポイントアプリやカード提示を不要とし、顔決済時に自動でポイントを付与する仕組みを導入する。NECは、顔決済と共通ポイントサービスを横断的に連携させる取り組みが国内初(NEC調べ)としている。
NECはこれまで、イベントでの本人確認や入退場管理、手ぶらでの決済などに顔認証技術を活用してきた。音楽フェスなどの大規模イベントでは、会場内でのスムーズな購買体験や混雑緩和が課題の一つとされ、コロナ禍を経て「体験・コト消費」への関心が高まるなか、来場者が没入できる環境づくりの重要性も増しているという。
今回の施策では、イベント当日にとどまらない導線も組み込む。SHIBUYA TSUTAYAでの事前の顔登録促進施策、当日の各種体験、イベント後の来店誘導施策として時間制のカフェ・ラウンジ「SHARE LOUNGE」の利用特典を用意し、継続的な顧客接点の創出を図るとしている。背景には、会場内の体験だけでなくイベント前後を含む設計により、さらなる利便性の向上とファン体験価値の向上に向けた取り組みを促進し、来場者と主催者の継続的な接点を通じた売上機会の創出を目指す狙いがある。
顔決済とVポイント連携
会場内の運用では、顔認証決済に加えて、決済実績と連動する「Face抽選」を実施する。ポイント連携は、一度連携を行えば、ポイントアプリやカードの提示なしで自動付与される形をとる。NECは、店舗におけるレジ業務の負担軽減にも寄与するとしている。
イベント前後の運用では、SHIBUYA TSUTAYAで事前の顔登録促進施策を展開し、イベント後は「SHARE LOUNGE」の利用特典による来店誘導施策を組み合わせる。アップグレードチケット購入者向けには、専用トイレ、スマートフォン充電用ケーブル、食事/休憩スペース、専用コインロッカー、専用観覧エリアなどを備えた「Premium Upgrade Area」を設け、同エリアへの入退場を顔認証で管理し、専用入場ゲートも設置する。
