NECは、3月17日~19日に東京ビッグサイトで開かれる「第6回 サーキュラー・エコノミー EXPO【春】」に出展する。テーマは「つながりで生み出す新しいサステナブル・エコノミー」で、検討中のソリューション案や他社との共創事例を紹介する。会場ではブース内セミナーも予定している。
展示の柱は、静脈DXの領域でマテリアルズ・インフォマティクス(MI)を核に据えた再生プラスチック製造の効率化ソリューション案と、アルミニウムを起点に調達から製品化までの製造プロセスをAIで最適化する「サーキュラーマテリアルAI」だ。前者はリサイクラーの製造情報や在庫情報のデジタル化支援を通じ、製造効率化と原価削減・売上拡大の実現を目指すとしている。後者は工場固有の制約や在庫・需給変動を踏まえ、生産計画や素材配合を提示する設計を示す。
東7・E31-3で展示
会期は3月17日~3月19日で、開催時間は10:00-17:00とされる。会場は東京ビッグサイト東展示場で、NECブースは東7ホールの「E31-3」に置く。展示は、検討中のソリューション案と共創事例の紹介を軸に構成し、ブース内でセミナーも開く予定だ。主催者側の案内では、同展は脱炭素とサーキュラーエコノミーを主要テーマに据え、サーキュラーデザイン、サステナブルマテリアル、資源回収/リサイクル/再製品化技術などの出展領域を掲げている。
会場の東7ホールでは、総合リサイクルディーラーの平林金属がブース「E31-6」で出展し、同展への出展が2回目になると記している。CEセンター埼玉(産業振興公社)との共同出展を行うNisoulも同期間に出展する予定で、周辺に関連企業のブースが集まる配置が示されている。NECは、検討中のソリューション案と共創事例を並べて提示することで、資源循環の実装に向けた論点を来場者と共有する場とする考えを示している。
展示内容のうち再生プラスチック関連では、各リサイクラーの製造情報や在庫情報をデジタル化し、静脈リサイクラーのDX化を推進する形をとる。これにより、製造効率化に加えて、静脈産業間での再生プラスチック流通の効率化や、動静脈間取引における高い信頼性の確保にも触れている。
もう一つの展示であるサーキュラーマテリアルAIは、アルミニウムを起点に、調達から製品化までの製造プロセスをAIで最適化する構想を示す。工場固有の制約や在庫・需給変動を踏まえ、生産計画や素材配合を提示することで、属人化の解消やコスト削減、リサイクル材活用の高度化などを支援するとしている。NECは素材や工程に依存せず、拠点ごとの複雑な制約を前提に設計された取り組みだと説明し、製造業に共通する課題解決を通じて経済性と環境価値の両立を推進する考えも示している。
供給と役割分担
再生プラスチックの取り組みは、リサイクラー側の製造情報・在庫情報のデジタル化支援を軸に据え、静脈産業間の流通効率化と、動静脈間の取引における信頼性の確保に触れる。展示全体は、NECが新規事業開発で推進する「NEC Open Innovation」に沿った取り組みの一つに当たるとしており、スタートアップやパートナー企業との共創を通じて展開してきた枠組みの延長線上で示される。
焦点は、MIやAIを軸に、静脈DXと製造最適化の両面から資源循環に関わるデータとプロセスをどう扱うかに置かれる。取引管理の観点では、静脈側の情報デジタル化の範囲や、動静脈間取引で求める信頼性の扱い、サーキュラーマテリアルAIの対象拠点と運用分界が、展示会でどこまで具体化されるかが注目点となる。NECは3月17日から東京ビッグサイト東展示場で、検討中のソリューション案と共創事例を並べて提示する方針を示している。
