株式会社ネイティブキャンプ(東京都渋谷区)が運営するオンライン日本語会話サービス「Native Camp Japanese」は、日本語講師の募集体制を大幅に拡充する。世界的な日本語学習熱の高まりと学習者数の急増を受け、より多くの学習者へのレッスン提供とサービス基盤の強化を図る。
同サービスは、日本人講師によるオンライン日本語レッスンを時間や場所に縛られず受講できる仕組みを採る。定額制で24時間365日、予約なしで何度でも受講できる点を特徴とし、従来の従量課金制とは異なる運用モデルを前面に打ち出す。今回の日本語講師採用強化は、多様化する学習ニーズへの対応とサービス品質の向上を狙いとする。
24時間365日運用
Native Camp Japaneseは「24時間365日」「予約なし」を掲げ、受講機会を広げる設計としている。オンライン日本語会話レッスンを通じ、学習者が時間帯を問わず受講できる環境を整備し、講師募集体制の拡充によって受講可能枠を厚くする方針だ。日本語を母語とする人の入会は断る運用とし、海外の日本語学習者に的を絞る。
3月には「7-Day Free Trial」キャンペーンを実施する。ネイティブキャンプは2024年からオンライン日本語会話サービスに参入し、留学エージェント事業もスタートさせた。日本語学習者数の急増を背景に、講師募集強化によってレッスン提供能力を底上げし、サービス提供体制を広げる動きとなる。
講師募集拡充が焦点
今回の施策は、日本人講師によるレッスン提供を軸に据えつつ、学習者のニーズの多様化に対応しようとする点に特徴がある。受講形態は予約不要で、学習者が必要な時にすぐ受講できる方式を採用。Native Camp Japaneseは日本人講師に加え、バイリンガル講師によるレッスンも打ち出しており、講師体制の拡充と運用設計を一体的に進める構図だ。
ネイティブキャンプは、オンライン英会話サービスを個人・法人・教育機関向けに展開してきた実績を持つ。日本語領域でも同様に提供体制の拡充を進める構えで、法人向けには日本語研修サービスを提供し、進捗管理機能を搭載する。個人学習者向けの受講導線と、法人研修の運用機能を並行して整備することで、講師募集強化が事業全体の拡大戦略と連動する。
規模感を示す外部データとして、外務省の「海外における邦語教育の現況」によると、日本語学習者数は世界全体で約400万人超(統計年2023年)に達する。学習需要の裾野が広がるなか、オンラインでの提供体制をどこまで厚くできるかが、各社のサービス運営の成否を左右しやすい局面にある。
市場環境では、オンライン言語学習の拡大が続く。市場調査会社Statistaは、オンライン日本語教育市場について2025年までに年平均成長率15%超と予測(統計年2024年)しており、訪日需要の拡大も日本語学習の動機づけになっている。観光庁の統計では2024年の訪日外国人が4,000万人超となり、日本語教育を取り巻く市場規模は文部科学省関連の報告で2025年時点に1兆円規模で推移するとされる。人材獲得を含めた提供体制整備の重要性が増している。
同業各社でもオンライン日本語会話の提供が広がり、DMM英会話やレアジョブが日本語コースを拡大する動きがある。海外勢ではCamblyやitalkiで予約不要や無制限レッスンの仕組みを採用する例がみられ、需要増に合わせた講師募集の強化が常態化しているとの指摘も出ている。こうした競争環境のなかで、ネイティブキャンプは講師募集体制の拡充を通じてNative Camp Japaneseのサービス基盤を強化し、市場での存在感を高める狙いだ。
