マイナビは13日、「2026年2月度アルバイト・パート平均時給レポート」を発表した。「マイナビバイト」に掲載された求人広告データを集計し、2026年2月の全国平均時給は1,298円だった。前月から12円下がり、2025年10月の過去最高額更新後は4カ月連続の減少となった。業種・地域別賃上げの方向感を、募集動向から点検する材料となりそうだ。
職種別では「飲食・フード」が1,208円で7カ月連続の増加となり、過去最高額を更新した。政府・与党で進むとされる「食料品の消費税ゼロ案」をめぐり影響が注目される中、賃金水準の変化が数値として表れている。「販売・接客・サービス」は1,221円、「レジャー・アミューズメント」は1,258円で高水準が続いた。今回の集計は、同社が2026年2月1日~2月28日に掲載された求人広告データを集計した。
平均時給1,298円に
全国平均時給は1,298円で、前月から12円減少した。職種(大分類)では、前月比で全16職種のうち9職種が増加し、7職種が減少した。前年同月比では12職種が増加し、4職種が減少した。
「レジャー・アミューズメント」は求人件数が前月比で1.69倍、前年同月比で1.54倍と増加幅が大きかった。時給と求人数の双方に動きが表れていると考えられるという。この職種は夜勤業務が発生するなど年齢要件を含む募集規則が設けられるケースも多いとされ、受験シーズン終了を前に春先に向けて大学生アルバイトを早期に確保しようとする企業側の意図もうかがえるとしている。
エリア別では「中国・四国」が1,212円となり、前年同月(1,132円)から80円増加し、全エリアで増加額が最も大きかった。次いで「九州・沖縄」が1,188円(前年同月比59円増)、「北海道・東北」が1,186円(同56円増)だった。求人件数は前年同月比で「北海道・東北」が1.04倍となり、北海道での増加が牽引した。
三大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均時給は1,333円で、前月比9円減となり4カ月連続で減少した。一方、全国平均より35円高かった。三大都市圏の職種別では「飲食・フード」が1,242円で7カ月連続の増加となり過去最高額を更新した一方、「配送・引越・ドライバー」は前月から90円減少し1,266円となり、全職種で最も減少がみられた。
京都府の平均時給は1,279円で、前月比では15円減少したものの、前年同月比では36円増加した。職種別では「レジャー・アミューズメント」(1,240円)、「飲食・フード」(1,197円)、「警備・清掃・ビル管理」(1,224円)、「配送・引越・ドライバー」(1,225円)が前月比・前年同月比のいずれも増加した。
観光需要が求人押上げ
北海道・東北の求人件数は前年同月比で1.04倍となり、北海道での増加が牽引した。雪まつりやウィンタースポーツなどの冬季観光需要の高まりを背景に、飲食業や販売業を中心に採用活動が活発化したことが、求人件数に加え平均時給の押し上げにつながっていると考えられるという。京都府については、3月に宿泊税の大幅引き上げがあったことを踏まえ注目したとしている。
三大都市圏の「配送・引越・ドライバー」の平均時給減少については、2024年問題への対応が一巡し、採用・運行体制の見直しが進んだことに加え、外国人材の活用や近距離・中距離配送へのシフト、正社員雇用への移行などが影響した可能性が考えられるとしている。職種別の増減では、全国で「飲食・フード」が増加基調を維持した。
取引管理や法人営業の観点では、採用計画を置く範囲と職種(大分類)の組み合わせで水準を点検する必要がある局面となっている。
