三井不動産株式会社(東京都中央区)は、「三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲」(東京都江東区)で大規模リニューアルを実施する。共用部の大規模改修に加え、東京都初出店を含む計31店舗が2026年3月から順次、新店・改装オープンする。来館者の回遊や滞在の過ごし方に関わる更新が進み、施設内の体験設計に変化が生じる可能性がある。
刷新の柱の一つに、デジタルサイネージを活用した「イベントステージ」「センターポート」「フードコート」のメディア化を挙げる。中庭イベントステージは屋根の新設と2台の大型デジタルサイネージ導入を中心に改修し、イベント開催を可能にする環境整備を進める方針だ。共用空間では約700㎡の「キッズパーク」を新設し、施設内の滞在性を高める狙いも示している。
31店舗と700㎡新設
リニューアルでは、共用空間に約700㎡の「キッズパーク」を設け、中庭に跳ねたり滑ったりできる「ふわふわマウンテン」や「すべり台」、「オムニスピナー」などで構成する。
共用廊下は床面を刷新し、レストスペースを従来の100席から400席へ増設する。フードコート「マリーナキッチン」では柱面や壁面に合計27面のサイネージを設置し、什器の刷新と増席も行う。施設は敷地面積が約67,500m2、延床面積が約164,400m2で、店舗数は約220店舗、駐車台数は約2,200台としている。
「センターポート」吹抜けエリアには、高さ4.5m×幅24mの大型デジタルサイネージを新設する。イベントステージで行われるイベントの中継や情報発信装置として機能させ、視覚・聴覚に訴えかける環境演出を実装予定としている。
屋外共用通路では、ららぽーと豊洲1とららぽーと豊洲2を繋ぐ連絡ブリッジの仕上げを刷新する。ららぽーと豊洲2の共用廊下も刷新し、明るい空間を演出する方針だ。フードコートに近接するベビー休憩室はスペースを拡大し、おむつ台や着替え台を一新、授乳スペースを両親が使える仕様へと改修する。
従業員向けには、従業員休憩室を刷新する。ゆとりあるカウンター席や歯磨き用洗面台、パウダールームなどを備えるほか、従業員専用コンビニエンスストアも設置する計画を掲げた。
店舗の更新では、「さわだ飯店」の東京都内初出店や、「ゴディパン」のショッピングセンター初出店、「POP UP ラーメン」などの導入を挙げる。既存店ではスーパーマーケット「SANWA」や、店舗を拡大する「ユニクロ」なども含め、計31店舗を示した。
あわせて三井不動産は、舟運プロジェクト『&CRUISE』で、2026年4月からフル電動旅客船による日本橋・豊洲間の定期航路を開始する予定を示した。フル電動旅客船は2隻で、『Nihonbashi e-LINER』と命名し、観光汽船興業株式会社が運航事業を担う。アーバンドック ららぽーと豊洲に新設した給電設備を用い、実質ゼロエミッション船(CO2排出ゼロ)とするという。
サイネージ導入拡大
背景には、2006年の開業以来2度のリニューアルを経て、ファミリー層を中心に、オフィスワーカーやインバウンドの来館も含め、朝・昼・夜を通じた利用を想定する施設として成長してきた経緯があるとしている。
「三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲」は、2006年に石川島播磨重工業株式会社(現:株式会社IHI)の造船工場跡地再開発プロジェクトの一環として、「寛ぐ・潤う・遊ぶ」をテーマに開業した。開業20周年を迎える2026年に向け、これまでのコンセプトを承継しながら、エンターテインメントを融合させた体験価値を生み出し、来館者の心が「はずむ・おどる」施設へとリニューアルするとしている。
