株式会社メッツァ(埼玉県飯能市)が運営する北欧ライフスタイル体験施設「メッツァビレッジ」内の現代美術館「HYPER MUSEUM HANNO(ハイパーミュージアム飯能)」は13日、開館1周年記念展の内覧会を実施した。増田セバスチャン「KAWAIITOPIA」展は14日に開幕する。西武鉄道株式会社と連携した1日限りの特急ラビューの特別運行も予定する。
記念展では、宮沢湖に浮かぶインスタレーション「KAWAII-CORE ISLAND(カワイイコアアイランド)」への上陸ツアーを組み込む。内覧会では、館長の後藤繁雄とアーティストの増田セバスチャンがあいさつし、館内で展示解説を行った。西武鉄道との連携では、池袋駅から会場を目指す特急ラビューの先行体験も実施し、鉄道移動と展示鑑賞を一体で楽しむ来場スタイルを打ち出した。
内覧会150名超参加
内覧会には、世界各国から集まった150名を超えるKAWAIIカルチャーのファンや報道陣が参加した。会場では「KAWAII-CORE ISLAND」への上陸ツアーを試験的に実施し、宮沢湖上の作品へボートで向かう導線を体験企画として組み込んだ。美術館入口には、高さ約6メートルのタワー型作品「Polychromatic Skin -Gender Tower-(ポリクロマティック スキン -ジェンダータワー -)」を設置し、その横でセレモニーを行った。
館内のメイン展示は、増田セバスチャン自身の記憶をたどりながら進む7つのエリアで構成する。入口に設置した作品「EXPRESS YOURSELF」は日本初展示で、世界各国のKawaiiコミュニティから提供された約40名分の「目の映像」を作品内のモニターに映し出す。会場内は時計回りに6つの部屋を巡る構成とし、6つ目の部屋「Colorful Rebellion – Seventh Nightmare – 」は、ニューヨークで誕生した代表作を基にした展示としている。
会期タイトルは「KAWAIITOPIA -GO TO HEAVEN(HELL)-」。会場はHYPER MUSEUM HANNOで、展示期間は3月14日から8月30日までとなる。増田セバスチャンは1970年生まれで、現在はニューヨークを拠点に活動している。KAWAIITOPIAの中核となる「KAWAII-CORE ISLAND」は宮沢湖上に設けるインスタレーションで、ペダルボートでアクセスする形式を採る。
増田セバスチャンの活動史では、原宿の旗艦店「6%DOKIDOKI」が1995年に開店した節目が位置づけられる。今回の展示は5年ぶりの大規模個展とされ、館内展示と屋外の湖上作品を組み合わせる構成が特徴だ。メッツァビレッジの施設内に美術館機能を置く運営形態に、会期中の来訪動線を織り込む狙いもにじむ。
特急ラビュー5月運行
西武鉄道との連携では、1日限りの特急ラビュー「KAWAIIトレイン」を5月16日に運行する。池袋駅から展示会場最寄り駅までの移動と鑑賞体験を結びつけ、鉄道会社の移動サービスと民間施設が運営する美術館企画とを組み合わせて集客力を高める。
屋外企画の上陸ツアーはボート移動を含め所要時間約30分とし、開催時間は11:00~17:00(最終出航は16:30)とする。強風や雨天時は運行を中止し、混雑時にはサイクルボートの相乗りを提案する場合がある。湖上作品へのアクセスをツアー形式で提供するため、天候と混雑状況が運用を左右する。
今回の連携は、HYPER MUSEUM HANNOの開館1周年記念展に合わせて企画され、池袋から現地までの移動手段と鑑賞体験を一体で設計した。上陸ツアーは時間枠と最終出航時間を設定し、天候条件に応じて中止する運用とすることから、来訪者には当日の運航判断や混雑状況を踏まえた計画が求められる。メッツァビレッジ内の美術館企画として、増田セバスチャン「KAWAIITOPIA」展を開館1周年の節目に据え、地域と鉄道事業者を巻き込んだ集客施策を展開する。
