株式会社 明治は「明治ミラフル」ブランドから「明治ミラフル 粉末飲料 ヨーグルト風味」を9日より全国で発売する。1杯で鉄・亜鉛・カルシウムの1日不足分の2分の1とビタミンDを補えるとし、現行品から砂糖を25%オフとした。幼児期の栄養不足に関する社会課題への対応も掲げる。
明治は、牛乳に溶かして飲む粉末飲料として提供する。補食やおやつの一品での摂取を想定し、手軽に飲める形を採った。甘さが気になるという顧客の意見を踏まえ、現行品から砂糖を25%オフとした点を特徴に挙げる。幼児の成長を栄養面から応援するブランド展開の一環としている。
全国で3月9日投入
栄養面では、1杯で鉄・亜鉛・カルシウムの不足分の2分の1とビタミンDを補えるとしている。摂取機会は補食やおやつの一品を想定し、子どもが喜ぶ飲料と表現している。提供形態は粉末飲料で、牛乳に溶かして飲む設計とした。
明治は発売にあわせ、幼児期の成長・育児に関わる社会課題の解決に貢献する方針も示した。今回の製品投入により、幼児の栄養補給の選択肢が広がるとの見方を示している。
明治は同ブランドで、幼児期に不足しがちな栄養を補う粉末飲料の展開を続けてきた。既存の粉末飲料ではチョコレート風味などを展開し、牛乳に溶かして飲む設計でDHA、鉄・亜鉛、カルシウム、ビタミンDを配合してきた。ストロベリー風味もラインアップに含め、大さじ1杯を牛乳に混ぜるだけで溶ける点や、チャック付きパウチ袋で保存できる点を打ち出してきた。
背景には、幼児の栄養をめぐる保護者側の不安が一定規模で存在することがある。明治の調査では、幼児を持つ親の半数以上が子どもの栄養不足を感じているという。別の保護者調査でも、9〜18カ月の子どもの健康に関する悩みとして「必要な栄養が十分か」が45%に上り、不足しやすい成分として鉄やカルシウム、DHA、ビタミン、亜鉛などが挙がった。幼児期に鉄・亜鉛・カルシウム・ビタミンDが不足しがちだとする説明もあり、離乳後も食事だけでは充足が難しい栄養素があると明治は整理している。
砂糖25%減が柱
今回のヨーグルト風味では、現行品に対する「甘さが気になる」との声への対応として、砂糖を25%オフとした点を前面に置いた。飲用方法は牛乳に溶かして飲む粉末飲料で、すっきりとした味わいをうたう。栄養素については、1杯あたりで鉄・亜鉛・カルシウムの不足分の2分の1とビタミンDを補えるとしている。
明治は運用上の枠組みとして、補食やおやつの一品としての利用を想定し、手軽に飲める形を採る方針を示す。供給数量や再販の有無、取り扱いチャネルの展開方針、外部企業との連携や製造委託などの役割分担は、今後の販売戦略の中で具体化していくとみられる。
幼児向けの粉末飲料は、牛乳に混ぜて飲む形で継続利用を見込みやすい一方、味の好みや甘さの受け止め方が購入判断に影響しやすい商材でもある。明治は今回、甘さへの意見を起点に砂糖を25%オフとしつつ、鉄・亜鉛・カルシウムとビタミンDの補給設計を併記した。取引実務では、全国発売という提供範囲と、補食・おやつ用途の想定に沿った売り場設計や告知素材の整合が論点になり得るほか、粉末飲料として牛乳に溶かす提供形態である点を前提に運用を組み立てる必要がある。
