株式会社丸善ジュンク堂書店(東京都中央区)は、丸善の創業者である早矢仕有的(はやし・ゆうてき、1837-1901)の没後125周年に合わせ、3月20日~3月29日の期間、岐阜市の商業施設「マーサ21 ショッピングセンター」東館2階特設会場で「丸善」を創った男早矢仕有的資料展を開く。東京で実施した資料展を岐阜でも展開し、一般非公開の資料展示や講演会を行う。来場者に創業者の足跡に触れる機会を提供する内容となる。
岐阜での資料展は、東京・丸の内の丸善 丸の内本店で1月に開催した内容を踏まえ、普段は一般に公開していない資料を展示する点を特徴とする。会場はマーサ21 ショッピングセンター東館2階の特設会場で、主催は株式会社丸善ジュンク堂書店が担う。あわせて講演会も実施し、登壇者を招いたプログラムを組むことで、資料展示と解説機会を組み合わせる狙いを示している。
東京会場は入場者2500人超
東京・丸の内の丸善 丸の内本店では1月に同資料展を実施し、入場者は2500人を超えた。岐阜開催でも、東京と同様に一般非公開の資料を扱うほか、講演会を行う予定だ。協力には慶應義塾、岐阜県山県市、カワボウ株式会社、丸善雄松堂株式会社、丸善出版株式会社が入り、後援は岐阜新聞社となっている。
出品資料には、日本初の会社設立趣意書とされる『丸屋商社之記』(明治6年復刻版)や、福澤諭吉が1873年に出版した簿記テキストの翻訳本『帳合之法(ちょうあいのほう)』、1887年に丸善が出版した『改正増補和英英和語林集成 第三版』などが挙がる。さらに「九鬼隆義宛書簡」(慶應義塾図書館所蔵)では、明治3年5月の福澤の病状に触れた記述の中で、早矢仕有的の名前が登場するという。
会期中の講演会は事前予約制とし、丸善 岐阜店の店頭または電話で申し込みを受け付ける。予約がない場合は参加できず、満席になった場合は受付を終了する運用としている。
講演会は事前予約制
講演会は2本を予定する。3月21日14時からの講演①「本屋、立ち読み、丸善の二階 ー江戸から明治へー」は60分予定で、小林昌樹氏(近代出版研究所 所長・慶應義塾大学講師)が登壇し、江戸から明治・大正期にかけた書店と読者の歴史、立ち読みの歴史を扱いながら「丸善」の成り立ちやエピソードを話すとしている。3月22日14時からの講演②「知られざる 医師早矢仕有的」も60分予定で、原田幸四郎氏(元丸善株式会社)が登壇し、医師としての早矢仕有的の活動に触れる内容としている。
資料展の会場はマーサ21 ショッピングセンター(岐阜市正木中1-2-1)東館2階特設会場で、開場時間は10:00~19:00とする。初日の3月20日は11:30開場、最終日の3月29日は15:00閉場とし、会期を通じて日ごとに開場条件が異なる形をとる。会場運営では講演会の参加に予約を要するため、来場者は資料展の会期・開場時間とあわせ、講演会の申し込み手続きと満席時の受付終了の扱いを踏まえて行動する必要があるとされ、丸善ジュンク堂書店は没後125周年に合わせた資料展と講演会の実施を岐阜で進める構えだ。
