株式会社丸優(兵庫県三田市)は4月4日、焼肉店「焼肉 沸かし屋」のリニューアル・オープンに向け、クラウドファンディングを始めた。店舗改修に必要な資金を集める。対象は水廻り設備の修繕や看板の取替などで、外部流出や拡散といった影響はない。公式な対応として資金調達の枠組みを示し、店舗再開に向けた動きを具体化した。資金確保の成否は、設備投資と再出店の進捗に直結する。
丸優は日本最大のクラウドファンディングプラットフォーム「Campfire」を通じて、改修投資の調達と新コンセプトの認知拡大を狙う。運営主体は丸優で、資金募集と情報発信の場をCampfireが提供する構図だ。丸優は2026年4月29日に「焼肉 沸かし屋」をリニューアル・オープンする計画で、閉店期間中に傷んだ設備を整えた上で再開する取り組みと位置づける。
Campfireで改修資金募集
クラウドファンディングの開始は4月4日10時、終了は5月31日24時とした。
プロジェクト名は「兵庫・三田にオープン!『肉を沸かす』をコンセプトにした新たな焼肉店『沸かし屋』」で、店舗改修のための資金調達を主目的に掲げる。数年間の閉店期間で傷んだ水廻り設備の修繕や、店舗看板の取替といった設備投資を想定している。
実行形態は期間型の募集で、店舗側は調達と同時に「焼肉 沸かし屋」という新たな店名とコンセプトの浸透も図る。
取引上の論点でいえば、資金募集はCampfireのプラットフォーム上で実施し、改修と店舗運営は丸優が担う形となる。
4月29日に新店名で再開
丸優は1959年の設立以来、精肉の提供と直営の焼肉店「焼肉まるゆう」の運営を進めてきたが、コロナ禍の影響で焼肉店の閉店を余儀なくされた。
その後、再オープンを望む声が地域の顧客から寄せられたことが、再出店の後押しになったという。
これを受け、丸優はコンセプトと店名を新たに「焼肉 沸かし屋」として、2026年4月29日(水曜日)にリニューアル・オープンする計画を示した。
一方で、閉店期間中の設備劣化により改修投資が必要になり、資金調達の手段としてクラウドファンディングを選択した。
「肉を沸かす」独自技法
「焼肉 沸かし屋」は「お肉を焼く」のではなく「お肉を沸かす」というコンセプトを掲げる。炭火焼肉では高温に直接さらされる結果、肉の細胞膜が破れて旨味成分が漏れ出すと説明するのに対し、沸かし屋ではオリジナルの特製プレートで肉を挟み、比較的低温で内側からじっくり熱を伝えて沸かすことで、肉本来の旨味成分を閉じ込めて焼き上げるとしている。
沸かし技法で仕上げた肉は、見た目が赤いレアな状態でも中まで火が通っているため、安心して食べられるとする。
あわせて、レバーやハツなどのホルモンも従来の常識を覆すような美味しさで仕上がるとうたう。
自社肥育「美水牛」も提供
メニュー面では、丸優が委託牧場で肥育するオリジナル・ブランド牛「美水牛」を数量限定で提供する予定だ。
神戸牛や近江牛などの有名ブランド牛と比べ、脂肪の融点がさらに低い点を特徴に挙げ、胃にもたれることが少ないとしている。
店頭提供は数量限定とされ、供給は委託牧場での肥育に依存する。
提供を継続するには、改修後の店舗運営とあわせ、限定提供の枠組みをどう維持するかが運用面の注目点となる。
資金調達の多様化が焦点
今回の動きは、閉店からの再出店に際し、設備投資資金の調達と認知拡大を同時に進める枠組みを示した点にある。
改修対象は水廻り設備や看板など具体の項目に及び、募集期間は4月4日から5月31日までと明確に区切った。締め切りとリニューアル・オープン日が近接するため、資金募集と改修の進行管理の整合が運用上の主要なテーマとなるだろう。
