かつお節・だし製品を手がけるマルトモ株式会社(愛媛県伊予市)は、通販限定商品「鰹節屋のこだわり椀」の新ラインアップとして、「国産玉ねぎのおみそ汁」など計3種類を9日に発売した。フリーズドライ製法を用いた粉末タイプで、国内製造かつお荒節の粉末をだし素材に使用した点が特徴だ。公式通販サイトのみでの取り扱いとなる。
マルトモによると、「鰹節屋のこだわり椀」は専門メーカーとしてのだしづくりの技を生かした味噌汁・吸い物シリーズであり、今回の新商品は国産具材の採用や簡便性の強化を目的としたものとなる。いずれも粉末みそと卵を使用し、お湯で素早く溶ける構成に仕上げた。パッケージに水引をあしらうなど贈答用途も意識している。
国産具材3種を追加
新たに加わったのは「国産玉ねぎのおみそ汁」「国産えのきのおみそ汁」「国産三つ葉とかきたまのお吸物」の3品。既存製品と同じフリーズドライ技術を用い、豊かな香りとだし感を重視した。粉末タイプとし、従来のブロック型と比べて軽量で携帯しやすくした。
いずれもマルトモ公式通販サイト限定で販売され、数量や再販予定については示されていない。常設商品として扱う形をとり、単発キャンペーンなどの要素は含まれていない。
通販限定で供給体制を明確化
製造から販売までマルトモが一貫して担う。今回の3商品はいずれもマルトモ主導で開発され、外部企業との共同生産や委託製造の記載はない。販売についても同社の公式通販サイト内で完結しており、店舗販売は行わない形をとっている。
運用面では、通販利用者が中心となる構成で、ギフト需要にも対応するパッケージを採用。販路を絞ることで需要把握と供給管理を容易にする意図がうかがえる。
この「鰹節屋のこだわり椀」シリーズは発売以来継続して展開されており、今回の3種追加は継続ラインへの拡充となる。マルトモによると、だし文化と和食の伝承を事業の中心とする姿勢は変わらず、通販限定商品として自社提案型の商品構成を続ける方針を示している。
同社は1918年創業以来、かつお節やだし製品を通じて和食文化の継承に取り組んでいる。今回の発売は、通販事業を軸に自社製造品の多様な展開を図る動きの一環と位置づけられる。