株式会社MAKOTO Prime(宮城県仙台市若林区)は10日、ホテルグランヴィア京都(京都市)で開かれた京都信用金庫主催のビジネスイベントに登壇した。代表取締役の竹井智宏がパネルディスカッションに参加し、「生成AI活用のリアル」をテーマに京都の老舗企業における導入事例を紹介した。中小企業がAI時代を生き抜くための戦略について提言し、現場での生成AIの使い方を共有する機会となった。
当日のパネルディスカッションは、AIサービス提供者と導入企業が登壇する形式で進行した。MAKOTO Primeは具体例として、京都の子供服専門店「石田愛商店」における生成AIツール「カルクワークス」の活用を取り上げた。商談内容をAIで分析し、顧客の潜在ニーズに基づいた提案につなげる点を特徴として挙げ、導入事例の共有を通じて中小企業の実務に直結するAI活用の姿を示した。
約200名超が京都に集結
会場には地域経済を支える経営者やビジネスパーソン約200名超が集まった。質疑応答では導入に関する質問が相次ぎ、導入企業の事例を踏まえた議論が行われた。パネルはAIサービス提供者とユーザー企業が同席して議論する枠組みで進められ、提供側の説明と現場の運用実態を同じ場で突き合わせる進行となった。
MAKOTO Primeは登壇の場で、京都の老舗企業における導入事例の提示と、中小企業がAI時代を生き抜くための戦略に関する提言を行った。議論のテーマを「生成AI活用のリアル」とし、現場での使い方を共有することに重心を置いた。導入側の実例を起点に、日々の業務でどのように生成AIを扱うかをめぐり参加者とやり取りした。
石田愛商店で商談分析運用
パネルで紹介した事例では、石田愛商店が「カルクワークス」を導入し、商談内容をAIで分析する運用を採っている。MAKOTO Primeは、この分析結果を踏まえた提案につなげる活用方法を挙げた。顧客の潜在ニーズに基づいた提案に結び付ける点を、導入の具体像として示した。
MAKOTO Primeは中小企業向け生成AIツールとして「カルクワークス」「カルクチャット」「カルクペーパー」を提供し、全国展開している。「カルクワークス」を議事録ツールを超えるものと位置づけ、スマートフォンからワンタッチで商談分析や面接評価レポートを自動生成する設計を掲げている。提供ツール群を通じ、企業の現場業務に生成AIを組み込む支援領域を明確にしており、業務プロセスの高度化を図る姿勢が浮き彫りになった。
また、MAKOTO Primeは2011年の東日本大震災を機に東北の起業支援・中小企業支援を始め、現在は第二創業としてAI活用支援事業を立ち上げている。ファンド事業や地方創生事業も立ち上げ、産学官金と連携し地方企業向けの経営環境整備を進めてきた経緯を持つ。今回の京都での登壇は、同社が進めるAI活用支援の取り組みを、導入企業の実例とともに示す場となった。
生成AI関連では、議事録作成や対話支援にとどまらず、商談の記録や会話の内容を分析し提案に接続する用途が広がっている。背景には、日常業務のなかで扱う情報量の増加と、記録・整理・分析の作業負荷の高まりがある。今回のイベントでも、業務に直結する実践知を求める参加者が約200名超集まった点が焦点となり、導入に関する質問が相次いだ。
提供者とユーザー企業が同席で議論
イベントは、AIサービス提供者とユーザー企業が同席して議論する枠組みで進められた。MAKOTO Primeはパネルディスカッションに参加し、導入企業の事例を取り上げながら、商談内容をAIで分析し提案につなげるという運用の輪郭を示した。討議の場では導入に関する質問が相次ぎ、提供側と導入側が同じ場で応答する構成が、運用の論点を共有する形となった。
継続の取り組みでは、MAKOTO Primeが中小企業向け生成AIツール「カルクワークス」「カルクチャット」「カルクペーパー」の提供とアップデートを通じ、地方企業のAI活用支援を継続する方針を示している。運用面では、導入企業が商談内容の分析結果を提案に接続する流れを採っており、提供側はツール群の提供を通じて現場の利用に関与する構図となる。今後も、導入事例の提示とツール提供の両面で、中小企業の生成AI活用を後押しする動きが続く公算が大きい。
