株式会社LifePrompt(東京都新宿区、代表取締役: 遠藤聡志)は、社内システムと連携し、業務を完了まで進めるAIプラットフォーム「AxMates(エーエックスメイツ)」の提供を4月1日より開始する。Google DriveやSlack、freee、HERPなどとAPIで接続し、情報収集や下書き作成、転記、定期タスクの実行まで担う。これにより、対話にとどまらない業務実行の設計を社内に組み込みやすくする狙いがある。
AxMatesは汎用チャットAIと異なり、複数の社内ツールにまたがる作業を対話の指示で進める点を特徴とする。LifePromptは導入時に、AIがどのデータにアクセスし、何をどこまで実行してよいかの権限設計を顧客と共同で行う「伴走型」の提供形態を採用する。社内ツール連携と権限制御を組み合わせ、業務フローの中でAIを動かす取り組みと位置付けている。
API連携で業務実行
AxMatesはGoogle Drive、Slack、Teams、freee、HERP、Notionなどの社内ツールとAPI連携する設計とする。利用者がチャットで依頼すると、関連データを複数ツールから収集し、所定フォーマットで下書きを作成するところまで進める例を示している。アクセス経路はWebチャットのほか、Slack、Microsoft Teams、メール転送、Chrome拡張機能、スケジュール起動など複数チャネルに対応し、同じ記憶・経験・判断基準を持つ一つの存在として応答するとしている。
業務の手順やルールは、自然言語のナレッジ(SOP)として保存する。プログラミング知識がなくても内容を確認・修正でき、担当者が変わっても引き継ぎしやすい点を挙げる。ワークフロー型ツールのように固定フローを定義する構造ではなく、同じナレッジから業務遂行を行う設計を掲げた。
権限制御にはMCP(Model Context Protocol)を用いる。AIが社内のどのデータにアクセスし、どのような処理を行い、どこに出力してよいかを制御し、アクセス権限に加えて処理・出力レベルでの制御が可能としている。顧客ごとに独立した環境を構築するシングルテナント方式を採用し、顧客専用のMCPサーバーを併設することも可能だとしている。
伴走型で権限設計
LifePromptは提供開始の背景として、企業でAI活用が進む一方、チャットで回答を得ても業務が完了せず転記などの手作業が残る点を挙げる。加えて、n8nやZapierのようなワークフロー自動化ツールは属人化しやすく、作成者の退職で維持が難しくなるとし、AIが進化しても過去の定義がボトルネックになり改善が進みにくい課題を示した。さらに、AIに社内データを触らせる際の「どのデータにアクセスさせるか」「どこまで自動で実行させるか」「機密情報をどう守るか」といったガバナンス整備が手つかずの企業が多いとの認識も示している。
これを受け、導入プロセスでは「どの業務から始めるか」「どのシステムと接続するか」「誰にどこまでの権限を持たせるか」を顧客と共同で設計する形をとる。導入時に整備する接続基盤(MCP)はAxMates固有の技術ではないとし、他のAIサービスに移行する場合でも活用できるとしている。代表の遠藤聡志氏は、AIを組織に迎え入れるには仕組みと体制の整備が必要だとの考えを示した。
提供にあたっては、AIが実行の再現やTipsの蓄積、共同作業のナレッジ化、スケジュール・トリガーによるタスク登録といった要素を掲げる。
