株式会社KYBメディカルサービス(東京都渋谷区)は国士舘大学陸上競技部(長距離・駅伝ブロック/男子)と提携し、詳細な生体データに基づくコンディショニング支援を始めた。2月18日の初回検査では選手69名を対象に、血液65項目と尿8項目の計73項目を検査した。データを時系列で継続的に解析し、栄養状態や疲労度を可視化する運用で、シーズンを通じたパフォーマンス発揮の支援につなげる。
取り組みの軸は、合計73項目の生体データを統合的に評価し、競技現場の判断に使える形でフィードバックする点にある。株式会社KYBメディカルサービスが多項目データの解析を担い、医師、管理栄養士、指導者が連携して解析結果を共有する。医療上の診断・治療ではなく、競技現場におけるコンディショニング判断の支援を目的とする。
初回は選手69名を対象、年最大3回
初回は選手69名を対象に、血液65項目・尿8項目の計73項目を検査した。頻度は部全体が年1回、選抜選手は追加で年2回の計3回を予定し、選抜選手は30〜45名を想定している。対象は現時点の部員に加え、2026年4月入部の新入部員も含める予定だ。
解析結果は独自のアルゴリズムでA〜Eの5段階に評価・整理するとし、評価手法の品質管理にはAI技術も活用するとしている。検査データの管理は選手本人の同意に基づき、関連法令および学内規程に則る形をとる。
医師ら連携、データ共有
体制は医師、管理栄養士、指導者が連携し、解析結果を迅速にフィードバックする形を示している。株式会社KYBメディカルサービスは、蓄積したデータを評価・整理し、医師や専門スタッフを通じて指導現場へ共有する流れを組む。
供給面では、部全体を対象とした定期検診を含む設計とし、選抜選手は年3回の実施を予定する。対象範囲は国士舘大学陸上競技部の長距離・駅伝ブロック(男子)とされ、初回実施済みのほか、2026年4月入部の新入部員を対象に含める方針も示している。
連携関係では、データの評価を医師が担い、管理栄養士・指導者が関与する運用を想定する。医療上の診断・治療ではない点を明示し、競技現場のコンディショニング判断の支援に用途を限定している。今後の展開は、部全体の年1回と選抜選手の追加年2回という頻度設計までが示されている。
関係者コメントでは、国士舘大学陸上競技部テクニカルアドバイザーの岡田雅次准教授が、血液データを基に身体の状態を把握し計画的に整える考えに触れた。国士舘大学陸上競技部部長の牧亮教授は、血液データに基づく把握と不足要素を補う取り組み、学年をまたいだ継続的なサポートの必要性に言及した。国士舘大学陸上競技部の小川博之監督は、栄養やコンディショニングの課題を早い段階から把握し準備する必要性を挙げた。株式会社KYBメディカルサービスの金子雅希代表取締役は、数値を意思決定の共通言語とし、73項目を時系列で解析して医師が評価することで現場で活用できる形に落とし込む考えを示した。
今後は、年1回の部全体検査と、選抜選手での年2回追加を含む運用設計に沿って進める。
