クリヤマホールディングス株式会社は、2025年12月期の通期決算を公表した。売上高は前期比13.9%増の88,685百万円、営業利益は同9.6%減の4,102百万円だった。カナダでの物流倉庫移転に伴う費用増などが影響した。公式に決算説明会を実施しており、業績の要因と中期経営計画の進捗を説明した。中計に沿った成長投資と収益確保の両立が、取引先の調達・供給計画にも波及し得る。
同社は決算説明会の場で、2027年12月期を「基盤整備期間」と位置づけたうえで、2030年12月期までの数値目標を示した。主力の産業用ホースやゴム・樹脂製品、床材の製造販売・施工をグローバルに展開する事業体制を踏まえ、売上と資本効率の両面で目標を掲げる狙いだ。2025年12月期の実績は計画線で推移しているという。
売上13.9%増も利益減
2025年12月期の売上高は88,685百万円となり、前期から13.9%伸びた。
一方、営業利益は4,102百万円で前期比9.6%の減少となった。減益要因として、カナダの物流倉庫の移転などに伴う費用増加が挙がったほか、アルゼンチン子会社に対する超インフレ会計の適用も影響した。
利益面では減益となったものの、期初予想は上回って着地した。
アナリスト側は、上場後20年で売上高が約2倍、営業利益が約4倍に拡大してきた成長の延長線上に、今回の決算を位置づけている。
2030年に売上1,200億円超
中期経営計画では、2027年12月期に売上高1,000億円、営業利益53億円、ROE8%を掲げ、そこまでを基盤整備期間とした。
その上で、2030年12月期に売上高1,200億円以上、営業利益80億円以上、ROE11%以上を目標に据える。2025年12月期時点の実績は、計画線で推移していると説明している。
アナリストは、営業利益の年平均成長率(CAGR)を+10%とし、成長性や資本効率の観点からPER15倍の評価水準を付け得る数値だとコメントした。中計最終年度にPER15倍を当てはめた場合の時価総額として720億円(現364億円)にも言及している。
配当方針とIR強化を継続
株主還元では、上場来の減配がないとした。配当性向30%以上、DOE3%以上を目標に掲げたうえで、さらなる拡充を目指す方針も示している。あわせて、業績連動型株式報酬制度(BBT)の改革を実施し、IR活動の積極化を掲げている。
IR強化の状況を示す指標として、2025年末の株主数が前年同月比60%増の11,111名となった点を挙げた。
アナリストは、業績と配当の安定的な成長に加え、IR強化が進む局面だと整理している。
