コクヨ株式会社(大阪市)は、ソニーグループ株式会社のデザイン部門であるクリエイティブセンターと共同で、インクルーシブデザインの新たな可能性を探求する展示「CROSSING VIEWS」を6日から10日まで、コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」で開く。2025年に実施したワークショップの成果から、2つのデザインプロトタイプを展示する。これにより、インクルーシブデザインへの理解を深める狙いを示している。
展示では、ワークショップの成果物としてデザインプロトタイプ「nolla(ノラ)」「aicon(アイコン)」を取り上げる。コクヨとソニーのデザイナーに加え、両社の特例子会社であるコクヨKハート株式会社とソニー・太陽株式会社の障がいのある社員がチームを組み、対話を重ねて得た「気づき」を基にアイデアを展開した。コクヨは本展示を通じ、社内外での共創の輪の広がりを目指すとしている。
3月6日から5日間開催
会期は3月6日から3月10日までで、3月8日は休館とする。会場はコクヨ株式会社 東京品川オフィス「THE CAMPUS」1階の“BOXX”で、時間は13:00~19:00(予定)とした。展示ではプロトタイプ2点に加え、コクヨの「HOWS DESIGN」から生まれた製品と、ソニーのクリエイティブセンターにおける取り組み「ワララボ(Work and Lifestyle Lab)」もあわせて紹介する。
「nolla」は、下肢障がいのある人の声を起点にしたアイランドソファの提案で、形状の変化や素材の切り替え、分離できる構造などを特徴に挙げる。「aicon」は「愛のアイコン」をコンセプトにしたアイテム群で、外見から分かりにくい上肢障がいのあるリードユーザーが買い物の中で感じる困りごとと、周囲に理解してもらうことの難しさを背景にしたとしている。
「aicon」に含まれる提案として、キーホルダー「hello TAG」ではセキュリティカメラなどによる画像認識により、ユーザーのメッセージがスタッフに伝わる仕組みを持つとしている。このほか「Pop-in bag」は片手でも自由な買い物ができる大きく口の開くショッピングバッグ、「Wearable pocket」は手ぶらでの外出を支える第二のポケット型バッグと説明している。
特例子会社も参加
今回の取り組みは、コクヨとソニーのデザイナーに加え、コクヨKハート株式会社とソニー・太陽株式会社の障がいのある社員がチームを組む形をとった。ワークショップはコクヨKハートの拠点がある大阪と、ソニー・太陽の拠点がある大分で実施し、チームで行動を共にしながら対話を重ねたとしている。展示はその成果の一部をプロトタイプとして提示する構成となる。
展示内では、コクヨのインクルーシブデザインのプロセス「HOWS DESIGN」と、ソニー クリエイティブセンター内の自主活動「ワララボ(Work & Lifestyle Lab)」を紹介する。コクヨはHOWS DESIGNについて、インクルーシブデザインによる商品開発で2030年までに新シリーズのうち50%を同プロセスを通じて上市する目標を掲げ、2025年度は48.8%に達したとしている。ソニーのワララボは、若手メンバーが働きやすい職場づくりを目指して活動し、ダイバーシティに関する知見を深めたり、キャリアとライフイベントの関係などの情報を発信したりする取り組みと位置付けている。
