きんでんは3月27日、取締役会で代表取締役会長に松村幹雄関西電力顧問(67)が就任する役員人事を決めた。社長には吉増憲二経営執行役員常務(63)が就く。既存の代表取締役会長と社長も異動し、経営体制を組み替える。社内の意思決定と執行の布陣が改まることで、取引先を含む業務窓口の対応体制にも影響が及ぶ可能性がある。
中核となる人事は、きんでんの代表取締役会長に松村氏、社長に吉増氏を据える点だ。6月24日に開く株主総会と、その後の取締役会・監査役会を経て正式決定する。きんでんは同日付で、土井義宏会長を相談役に、上坂隆勇社長を代表取締役副会長に充てることも決めた。今回の人事は、会長職に関西電力の顧問を迎え、社長に社内出身者を充てる構図となる。
きんでん、新体制決定
きんでんは取締役会で、代表取締役会長の交代と社長交代を柱とする役員人事を決議した。代表取締役会長には松村幹雄氏が就く
一方、現職の土井義宏氏は相談役に回る。社長は吉増憲二氏に交代し、上坂隆勇氏は代表取締役副会長に就く。正式な決定は6月24日の株主総会と、同日の取締役会・監査役会の手続きを経たうえで行う。
人事の発令日は6月24日付とした。あわせて、社外取締役2人の配置や常勤監査役の交代、顧問・相談役の配置転換も含め、役員と執行側の陣容を広く見直す。取締役・監査役に加え、経営執行役員や執行役員、常勤常任参与、理事、経営補佐職までを含む異動を同時に示し、経営管理と現場執行の担当ラインを組み替える内容となる。
会長に松村氏、社長は吉増氏
代表取締役会長に就く松村幹雄氏は、早稲田大学大学院理工学研究科を修了し、1983年4月に関西電力へ入社した。2020年6月に執行役常務エネルギー需給本部長兼国際事業本部長、2022年6月に代表執行役副社長兼ソリューション本部長兼国際事業本部長を歴任し、2024年6月から関西電力顧問を務める。生年月日は1958年7月9日。
社長に就く吉増憲二氏は、1988年3月に近畿大学理工学部を卒業し、同年4月に近畿電気工事(現きんでん)に入社した。2023年6月に常務執行役員技術本部副本部長、2024年6月に取締役兼常務執行役員技術本部長、2025年6月から経営執行役員常務を務める。
和歌山県出身で、生年月日は1962年5月3日。
6月24日付で役員・執行広く異動
6月24日付の主な異動では、松村氏の代表取締役会長就任に加え、上坂氏の代表取締役副会長就任、吉増氏の社長就任を置いた。社外取締役は犬塚力氏、山口智子氏が就く。常勤監査役には、専務執行役員として環境設備本部長を務める山本哲也氏が就任する。顧問には、代表取締役会長経験者の土井氏が相談役に就く
一方で、林弘之氏、田中日出男氏らが異動する。
経営執行役員では、取締役の伊﨑幸治氏が専務としてコーポレート担当に就き、秘書・IR・広報・経営企画・総務法務・経理を所管する。
榎本謙司氏は東京本社代表に加え、常務として国際事業本部長兼首都圏事業部長兼営業担当を担う。小寺正憲氏は常務として人事部・人材開発部を担当する。鷲田勇二氏は常務として技術本部長兼技術研究所担当兼営業担当に就き、小林広明氏は常務として総務法務部長、米倉康之氏は常務として東京営業本部長を務める。
支社長交代や子会社社長も更新
執行役員層では、田中清雄氏が環境設備本部長に就任し、魚谷昇氏は東京営業本部副本部長兼営業第三部長を担う。京都支店長は松本光正氏、中部支社長は西川勝己氏、九州支社長は大町田親義氏がそれぞれ就く。常勤常任参与では、一瓢豊氏が大阪営業本部長補佐、辻嘉明氏が常勤常任参与に就く。きんでん西日本サービスの社長は吉田靖氏が務める。
このほか、しらまグリーンエナジー社長兼しらたきやまグリーンエナジー社長に前川浩一氏を充てた。取締役の鳥山半六氏は退任する。組織内の複数階層で人事を同時に動かすことで、拠点運営や営業、技術、コーポレートの各領域で責任者の顔ぶれが入れ替わる。
(取引管理の観点では、6月24日付で営業・技術・総務法務などの担当役員と拠点責任者が変更されるため、契約窓口や決裁経路、稟議の最終承認者の扱いがどこに置かれるかが注目点となる。)
株主総会後の手続きを経て、関西電力出身の会長と社内出身の社長を軸に、きんでんの執行体制を再編する流れに入る。
