株式会社ケイウノ(愛知県名古屋市)は、地金やダイヤモンドの価格上昇を受け、婚約指輪や結婚指輪などジュエリー全般の価格を2026年1月28日に改定すると発表した。対象はオーダーメイド品を含む主要商品で、一部の加工費も改定に含まれる。オンライン販売分は当日午前10時頃まで現行価格で取り扱う。
同社は原材料価格の高騰が続くなか、安定した供給体制と品質維持を目的に価格を見直す。改定対象には地金単価の変動による影響が及ぶオーダーメイドジュエリーのほか、ネックレスや色石などの素材も含まれる。これにより、主要製品の製造・提供コストを適正化し、継続的な事業運営につなげる狙いがある。
原材料高騰が価格見直しの主因
今回の改定は、地金やダイヤモンドなどの資源価格が世界的に上昇していることが背景にある。
同社は、婚約指輪・結婚指輪をはじめとするジュエリー製品の素材調達におけるコストが上昇しており、それが販売価格に影響したと説明している。レーザー刻印など一部の追加加工費についても、加工に要する時間やエネルギーコストの上昇を踏まえた見直しを行う。
オンラインショッピングでは、改定当日の午前10時頃まで現行価格を適用し、それ以降順次新価格へ移行する予定だ。一部ページでは切り替えに時間差が生じる可能性があるとし、同社は利用者に理解を求めている。
素材価格の上昇が業界全体に波及
宝飾品業界では、金やプラチナなど貴金属の価格上昇が続いており、地金相場は数年来の高値圏にある。国際的な需給の逼迫と為替変動が重なり、国内メーカーや小売業者も採算調整を迫られている。
ケイウノはブライダルリングやオーダーメイドジュエリーを中心に全国展開しており、品質とデザイン性を両立させる生産体制を維持するためにも適正価格の設定が必要だとしている。
背景には、宝飾業界全体でのコスト構造変化がある。特にダイヤモンドの国際取引価格は政治情勢や供給国の政策変更に影響を受けやすく、資材管理の不確実性が高まっている。このため、仕入れ価格の変動リスクが企業経営に直接影響を及ぼす構造となっている。
経営努力を伴う安定供給へ
ケイウノは、今回の改定にあたり「企業努力を継続しながら顧客満足を維持する」としており、価格見直し後もサービス品質を保つ方針を示している。原材料コストの上昇分をすべて転嫁するのではなく、生産効率化や仕入れ経路の最適化を進めることで、価格上昇の影響を最小限に抑える取り組みを進める考えだ。
関係者の間では、同社の動きが他社の価格戦略にも波及する可能性があるとの見方が出ている。
新価格は1月28日から順次反映される予定で、国内主要都市にある店舗やオンライン販売に同時適用される見込みだ。
今回の価格改定は、原材料市況の変動に対応する業界内の動きの一環とみられる。価格転嫁の手法や消費者の反応が今後の注目点となる。