京成電鉄株式会社(千葉県市川市)と成田空港高速鉄道株式会社は、成田空港駅で整備を進めてきたホームドアについて、7月11日始発から使用を開始する予定だ。対象は3番線と5番線ホームとした。新型コロナウイルス感染症防止の観点で一時中断していた工事を再開し、使用開始に至る。
両社は、使用開始の対象を3番線と5番線ホームに限り、段階的に運用を始める形をとる。成田空港駅で進めてきたホームドア整備の一環で、工事の一時中断を挟んだ後に使用開始日を示した。駅設備の運用が進み、利用者の駅利用時の安全対策の一部となる可能性がある。
成田空港駅は3・5番線
使用開始日は2020年7月11日(土)始発からを予定し、3番線と5番線ホームを対象とする。両社は、成田空港駅のホームドア整備を進めてきたが、新型コロナウイルス感染症防止の観点から工事を一時中断していた経緯がある。今回、まず3番線と5番線で運用を始める予定だ。
一方、1番線、2番線、4番線の使用開始日については改めて案内するとしており、ホームごとに開始時期が異なる形で運用範囲を区分する。段階的な運用とすることで、駅設備の切り替えをホーム単位で進める枠組みが示された。
成田空港駅を含む空港アクセスを巡っては、京成電鉄が運行するスカイライナーの運行ルート変更と連動した安全強化の流れも語られてきた。過去には2010年7月17日に成田スカイアクセス線が開業し、新AE形車両の導入とともに、印旛日本医大駅—空港第2ビル駅間で最高速度160km/hでの運転開始が伝えられている。成田空港駅・空港第2ビル駅で大開口ホームドアが採用されたとの整理もあり、空港アクセスの運行条件と駅設備の整備が並行して進められてきた経緯がある。
成田空港駅は、成田空港高速鉄道線区の開通により1991年3月19日に現駅が開業し、東成田駅の廃止と同時にスカイライナーの乗り入れが始まったとされる。こうした沿革を踏まえると、成田空港駅は空港アクセスの結節点として運用されてきた駅であり、今回のホームドア使用開始の時期提示は、駅設備更新の流れの中で整理される。
外部環境では、国土交通省が鉄道事業者に対してホームドア設置を推進しているとされ、駅設備の整備が制度面でも論点になってきた。鉄道各社では、ホームドア設置を巡り、車両側の対応や駅改修を含む更新が必要になる場面がある。成田空港アクセスを担う路線でも、車両更新や駅リニューアルと合わせて対応を進めるとの話題が出ており、駅設備整備の工程管理が運行・案内の運用と結び付く局面がある。
他3ホームは別途案内
今回の発表では、使用開始の対象を3番線、5番線に限定し、1番線、2番線、4番線は使用開始日を改めて案内する方針を示した。ホームごとに開始時期が異なる形となり、駅構内の運用が一律切り替えではない運びになる。
注目点は、1番線、2番線、4番線の使用開始日の案内時期と、ホーム別の運用範囲の整理となる。取引管理や法人営業の観点では、整備対象が3番線・5番線に限られる点と、他ホームは別途案内とされている点を、駅構内での導線設計や案内計画の条件として織り込む必要がある。
