京浜急行電鉄株式社(横浜市西区)は合同会社Limot、大田区と協業し、平和島駅周辺で時速6km以下の4輪モビリティや子ども乗せ電動自転車を用いた多世代向けシェアモビリティ実証実験を23日から始める。高齢者や子育て世帯の外出機会の提供や、乗り捨て可能モデルの需要検証を進める。スマートフォンを持たない層も利用できる手続きを用意し、利用の裾野を広げる狙いがある。
実証では、スマートフォンからの予約決済や車両の開錠施錠に加え、全国で初めてカプセルトイ機器を使った完全無人の現金決済による利用手続きを導入した。電源不要の設計とし、設置場所の拡大も見据える。京浜急行電鉄株式社は京急沿線エリアマネジメント構想「newcalプロジェクト」におけるモビリティ整備の一環として取り組み、合同会社Limotがモビリティサービス運営を担う。
導入は4台、24時間
貸出返却拠点は、JKK東京(東京都住宅供給公社)の「コーシャハイム大森東4号棟」Habo’s店舗前(東京都大田区大森東1丁目35)とした。導入車両はWhill株式会社製4輪モビリティ3台、パナソニック社製子ども乗せ自転車1台で、利用可能時間は24時間とする。実証期間は23日から1年間程度(予定)で、2026年5月末までは東京都主催「スタートアップ社会実装促進事業(PoC Ground Tokyo)」の支援を受けて実施する。
既存のシェアモビリティサービスでは車種や利用方法が限られ、高齢者や子育て世代の利用が難しいといった課題があるとし、今回の実証では多世代向けの車種を組み合わせた。利用手続きはスマートフォン特設ページのほか、無人カプセルトイ機での鍵貸出にも対応する。4輪モビリティは現金・オンライン決済を選べ、子ども乗せ自転車はオンライン決済のみとした。
あわせて、モビリティで京急ストア平和島店へ来店した人に京急プレミアポイントを付与する施策を2026年4月1日から6月30日まで実施する。会計時にモビリティの鍵と京急プレミアポイントカード(ポイントアプリを含む)を提示する運用とし、1ライドにつき1回付与する。1名あたりの付与回数上限は設けない。
利用にあたっては、悪天候など天候によって利用できない場合がある。身長140cm以上、体重100㎏以内の人を対象とし、飲酒している人は乗車できない。4輪モビリティは一人乗り専用で二人乗りはできず、利用人数に応じた台数を予約する形をとる。実証内容は変更になる場合がある。
京急電鉄×Limotで運営
実証における役割分担は、合同会社Limotが主催としてモビリティサービス運営を担う。京浜急行電鉄株式社は協力の立場で、エリアマネジメント視点での地域特性に応じた二次交通施策の立案、自治体・地域事業者との協議調整、広報・宣伝による誘客、平和島エリアにおけるまちづくりとの連携を担う。大田区は協力として、地域調整および広報支援にあたる。
提供形態は実証実験で、期間は1年間程度(予定)とした。貸出返却拠点は「コーシャハイム大森東」を第1弾とし、今後の設置場所の拡大も見据える方針を示している。
