関西ペイント株式会社(大阪市)は2月25日、取締役会で取締役・執行役員の人事異動を決議した。4月1日付で職務の兼務範囲や担当部門を見直す。3月31日付で執行役員1人が退任する。6月26日付では取締役監査等委員の異動と、常務執行役員1人の取締役就任予定を示した。財務・管理機能と海外事業の執行体制が更新され、意思決定と運営の接点が変わる点が企業取引にも影響し得る。
今回の人事は、関西ペイントが販売・管理・財務といった本社機能の所管を組み替えると同時に、欧州、インド、アフリカなど海外の事業部門長と現地社長の兼務関係を整理する内容だ。会社側は、4月1日付の異動に加え、6月26日開催予定の第162回定時株主総会での承認を条件に新任取締役の就任予定も明らかにした。異動は同社の経営管理とグローバル事業運営の枠組みにおける位置づけの変更となる。
4月1日付で兼務再設計
4月1日付の異動では、取締役常務執行役員最高財務責任者の冨岡崇が、最高財務責任者兼ビジネスユニット長兼ビジネスユニット欧州事業部門長となる。
従来の「最高財務責任者兼ビジネスユニット長」から欧州事業部門長を兼ねる形に改め、財務責任者の職務に欧州事業の統括を重ねる。
取締役常務執行役員の高多洋一は、ヘッドオフィス長兼管理本部長となる。従来はヘッドオフィス長で、管理本部長を兼ねる体制に切り替える。
執行役員では、田中剛がヘッドオフィスのグローバルEHS本部長からグローバルサプライチェーン本部長へ、機能所管を移す。高田秀雄はヘッドオフィスのグローバルEHS本部付から、ビジネスユニット自動車・工業事業部門の副部門長へ異動する。
海外拠点長の所管を変更
海外部門の所管変更も複数含む。取締役常務執行役員のプラヴィンD.チャウダリは、ビジネスユニットのアジア事業部門長からインド事業部門長へ切り替え、Kansai Nerolac Paints Ltd.の社長兼務は継続する。
常務執行役員のプレジェイR.ララは、ビジネスユニットのEMEA事業部門長からアフリカ事業部門長へ改め、Kansai Plascon Africa Ltd.社長の兼務を続ける。いずれも現地社長職を維持しつつ、担当する地理・領域の区分を見直す形となる。
国内事業では、常務執行役員の徳清秀が、ビジネスユニット自動車・工業事業部門長となる。
常務執行役員の前川克彦は、ビジネスユニット自動車・工業事業部門長から日本汎用事業部門長へ担当を移す。執行役員の桑原康は、日本汎用事業部門の副部門長から日本事業部門長へ異動し、関西ペイント販売株式会社の社長兼務は継続する。
退任は3月31日付で1人
執行役員の退任は3月31日付で、山本秀至(執行役員ヘッドオフィス グローバルファイナンス本部長)が退任する。
今回公表された範囲では、退任に伴う後任者名や、同本部長職の補充方法についての記載はない。
6月26日付で取締役に異動
6月26日付の異動では、常務執行役員のプレジェイR.ララが取締役常務執行役員となる予定で、ビジネスユニットEMEA事業部門長兼Kansai Plascon Africa Ltd.社長の兼務を担う。取締役監査等委員には徳清秀が就任し、長谷部秀士は顧問となる。
新任取締役は、6月26日開催予定の同社第162回定時株主総会での承認をもって就任予定とされた。今回の異動は、4月1日付での執行体制の組み替えを踏まえ、6月に取締役体制にも反映する流れに位置づく。
