カゴメ株式会社(愛知県名古屋市)が運営する「カゴメ野菜生活ファーム富士見」は、2026年から新コンセプト「野菜と生きる一日を体験する『農と食のテーマパーク』」を掲げ、一部施設とコンテンツをリニューアルする。営業開始は3月7日で、ショップの全面改装やSNSを活用した体験後の接点づくり、体験コンテンツの拡充を進める。
カゴメ株式会社は、「カゴメ野菜生活ファーム富士見」での来場体験を起点に、来場者が“野菜とともに生きる”ことを実感し、自然や人とのつながりを再発見できる場へ進化させる方針を示している。リニューアルは、ショップの刷新で地元特産品やオリジナルアイテムの取り扱いを広げるほか、SNSを用いた持続的なコミュニケーションの強化、体験コンテンツの拡充を組み合わせる構成となる。
2025年度は約4万人来場
営業開始日は3月7日で、営業期間は3月7日から12月18日までとし、12月19日から3月上旬は冬季休業を予定する。2025年度は年間約4万人が来場したといい、野菜の収穫や工場見学を通じて農業・工業への興味・関心を培う場として運営してきた。
施設側は、休館日を毎週火曜日とし、駐車場は普通車80台、大型バス4台、駐輪場8台を用意する。営業時間は10時から16時までで、臨時休館日を設ける場合がある。
ショップ刷新と運用設計
2026年度の取り組みとして、ショップを全面リニューアルし、売り場面積を拡大する。「思い出を持ち帰れるショップ」をコンセプトに、カゴメ商品のほか地元の特産品や施設限定のオリジナルアイテムをそろえるとし、マルシェでの収穫野菜の販売、オリジナルグッズ、野菜の苗の販売も拡大する。
SNSを活用した体験後の接点拡大では、「カゴメ野菜生活ファーム富士見」での体験を起点に、カゴメを通じて農と食との長期的なつながりを構築できるよう、持続的なコミュニケーションを強化する方針を示している。体験コンテンツの拡充は2026年5月の開始予定で、「育てる・食べる・分かち合う」を通じて、野菜と自然のつながりを深く体感できる内容を掲げる。
既存コンテンツでは、工場見学「カゴメファクトリーツアー」を設け、5月以降は平日のみ開催予定とする。併せて、収穫体験、レストラン、ワークショップ、推定野菜摂取量を表示する機器「ベジチェック®」の常設、「生きものと共生する農場」での「畑の生きものクイズラリー」、ひまわり迷路などを案内している。
背景には、同施設が2019年4月に遊休地を活用して長野県富士見町に開業し、冬季休業を挟みながら春から初冬にかけて運営してきた経緯がある。2025年には、隣接する「生きものと共生する農場」での農地生態系における動植物の保全・復元活動や環境教育の機会提供が評価され、環境省の「自然共生サイト」に認定された。
カゴメグループは2026年に新たな「ミッション・ビジョン・バリューズ」を策定し、ミッションに「カゴメグループは、人が自然を、自然が人を豊かにする循環を生み出し続けます」、ビジョンに「農から食にわたる技術革新をリードし、自然の可能性を共に拓く会社」を定めたとしている。カゴメ株式会社は、「カゴメ野菜生活ファーム富士見」をこれらを体感できる施設と位置づけている。
今後は、ショップの売り場拡大や体験コンテンツの開始予定日が、施設運営の具体的な節目となる。取引管理・法人営業の観点では、営業期間が3月7日から12月18日までとされ、冬季休業予定が明示されているため、来場や連携施策は営業日程に沿った運用となる形が示されている。
