株式会社Jストリーム(東京都港区)の子会社であるクロスコ株式会社は、Web講演会(ウェビナー)にAI処理を取り入れるAX(AI Transformation)を実装し、新サービス「TSUMAREACTION(ツマリアクション)」と「TSUMARI NOTE(ツマリノート)」を発表した。講演中の視聴者反応の分析や講演内容の要点記録をAIが自動生成する仕組みで、2026年3月までに正式リリースを予定している。
クロスコが展開する総合的なWeb講演会AXは、配信映像内の情報をAIで解析し、主催者・講演者・聴講者いずれにとっても価値あるデータとして活用することを目的にしている。Jストリームグループにおける映像関連サービスの拡張を担う取り組みの一環で、ウェビナー運用のデジタル化を推し進める施策の一つとなっている。
AIで反応データと聴講録を生成
新サービスの「TSUMAREACTION」は、視聴者のクリック反応をリアルタイムで収集し、後からインサイト分析に利用できるデータやレポートを作成可能とする。「TSUMARI NOTE」は講演終了後にAIが内容を要約・構成し、章立てとスライド画像を組み合わせた聴講録として納品する形式を採る。いずれも講演実施回数に応じてAIが学習し、情報抽出の精度を高めていく仕組みとされる。
循環型の処理体制で精度向上
クロスコが示した運用モデルでは、講演会ごとに蓄積されるデータがAI学習に用いられ、次回以降の解析やドキュメント生成に反映される。データ取得や要約作成には同社が構築した循環型サイクルを基礎とし、CRM連携や営業支援にも接続しやすい形式で出力される。オプションとして、複数話者の判別や主要外国語への翻訳機能を追加できる仕組みも設けている。
クロスコは1984年に創業し、Jストリームグループ内で映像制作や配信支援を手がける。今回のサービス提供は、映像技術を核にしたAI導入の新たな展開となる。正式リリースは2025年度内(2026年3月末まで)を見込み、翌年度から提供を始める方向を示している。
供給形態はAIダイジェスト動画作成サービス「TSUMARI VIDEO」との組み合わせを前提としており、顧客ニーズに応じたカスタマイズで提供される。数量や再販予定は明示されていない。提供対象や契約形態はリリース時に公表するとしている。
Jストリームは1997年に設立し、独自の配信ネットワークを基盤に動画制作から運用までを一貫して請け負う。年間1,200社以上、1万件を超える案件で企業の動画活用を支援している。クロスコによる今回の取り組みは、グループの動画配信事業にAI解析を融合する動きの一環といえる。