JR九州は19日、特急「ハウステンボス」を4月25・26日に1往復増発すると発表した。ハウステンボスで「エヴァンゲリオン・ザ・ライド -8K-」が4月24日にオープンすることを受け、博多~ハウステンボス間で朝の下り1本と夕方の上り1本の臨時列車を設定し、観光需要の増加に備える。
増発するのは、博多~ハウステンボス間を結ぶ特急「ハウステンボス」の臨時列車だ。下りは開園時間(10時)に合わせた時刻設定とし、定期列車よりも早い時間帯に現地へ到着できるようにする。上りは夕方にゆとりを持って帰着できる時刻とし、日帰りでの利用を想定したダイヤとする。
2日間で1往復を設定
臨時列車は4月25・26日の2日間に1往復を運転する。下り「ハウステンボス91号」は博多駅8時7分発、ハウステンボス駅9時51分着、上り「ハウステンボス98号」はハウステンボス駅16時12分発、博多駅18時4分着とする。ハウステンボスでの新アトラクション開業後、最初の土日に合わせて輸送力を上積みする。
指定席は運転日1カ月前の10時に発売する。JR九州はインターネット予約サービスでも取り扱い、朝の下りと夕方の上りを組み合わせた設定で、現地での滞在時間を確保しやすいダイヤとする。
ハウステンボス側は新アトラクションの開業日を4月24日とし、パーク内の体験導線を刷新する。「エヴァンゲリオン・ザ・ライド -8K-」は既存の「エアクルーズ・ザ・ライド」の営業を4月19日までとしたうえで、4月24日から置き換え運用に移行する。開催期間は4月24日から9月13日までとし、パーク全体を「迎撃要塞都市 ハウステンボス」として展開する計画だ。
新アトラクションはエヴァンゲリオンをテーマに、8K映像を活用したライド型の施設とし、8K LEDドーム型巨大スクリーンとライドモーションを組み合わせる。ゲストをNERV佐世保支部の臨時職員に見立て、使徒襲撃を描くオリジナルストーリーへの没入体験を提供する。ライド以外にもスタンプラリーやナイトショー、ホテルデンハーグの特別ルームなどを用意し、園内での回遊を促す。混雑緩和策として、ライドの優先利用が可能なエクスプレスパスも導入する。
テーマパーク業界では、人気IP(知的財産)と連携したライド刷新に加え、物販や飲食、ショーなどをパーク全体で連動させる手法が定着している。ハウステンボスはエヴァンゲリオン30周年(1995年のTVシリーズ開始)を節目と位置づけ、横浜アリーナで開催中の「EVANGELION:30+;30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」イベントで企画の全体像を初公開した。ハウステンボスの髙村耕太郎社長CEOが登壇し、メイキング映像を通じて体験イメージを示した。
『新世紀エヴァンゲリオン』は1995年のTVシリーズ放送で社会現象となり、2007年以降の劇場版展開を含むシリーズ総計の累計興行収入は100億円を超えるとされる。エンターテインメント分野では8K技術の活用が広がり、LEDドームスクリーンの採用も進んでいる。FPD Internationalによると、国内の関連市場規模は2025年に500億円超が見込まれており、高精細映像と体感装置を組み合わせた演出を導入しやすい環境が整いつつある。
鉄道とイベントが連動
今回の臨時列車は、博多~ハウステンボス間で朝の下りと夕方の上りを組み合わせることで、日帰り観光を前提とした行程を組み立てやすくする。開園時間に合わせた下りと、夕方発の上りを設定することで、園内での滞在時間を一定程度確保できる構成とした。
運行形態は2日間限定の臨時設定で、時刻や発着駅を固定して提示する。座席については指定席を運転日1カ月前の10時に発売し、インターネット予約にも対応させる。目的地側の大型イベントと鉄道側のダイヤ設定を連動させることで、来訪者の行程設計に合わせた輸送の受け皿を用意し、団体旅行や法人需要も取り込む狙いがある。
