一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)は、クラスターおよびイノベーション・エコシステムの発展を推進する世界的ネットワークであるTCI Network(本部:スペイン・バルセロナ)との戦略的パートナーシップを締結し、同ネットワークに正式加盟した。JINはTCI Networkのアジア地域における拠点としての役割を担う。これにより、日本およびアジアでのクラスター開発や知識共有の枠組みが広がる形となる。
提携の狙いは、JINが持つイノベーションマネジメントに関する専門知識と、TCI Networkのグローバルなクラスター開発ネットワークを統合し、アジアにおける越境型イノベーションエコシステムの創出と発展を加速する点にある。役割分担では、JINがアジア地域における窓口となり、地域クラスターとグローバルネットワークの連携を促進する。
JINがTCIアジア窓口
今回の枠組みでは、両組織が協力分野として「イノベーションエコシステムの加速」「知識共有と国際的発信」を掲げた。具体的には、アジア各国の政府、企業、大学・研究機関を結び、越境型のオープンイノベーションプロジェクトを推進する方針を示している。あわせて、ワークショップ、カンファレンス、トレーニングなどを共同開催し、イノベーションマネジメントおよびクラスター形成に関する国際的知見の共有と普及を進める。
規模を示す数値としては、提携先のTCI Networkが「クラスター開発に取り組む実務家、政策立案者、研究者が参加するグローバルコミュニティ」と説明されている。JINはこのネットワークに正式加盟し、アジア地域の拠点を担う役割を引き受ける形となった。
背景には、グローバル経済の競争が激化するなかで、企業単体の取り組みを超え、地域や産業を横断するイノベーション・エコシステムの構築が重要になっている点があるとされる。JINは、相互に関連する企業、専門サプライヤー、研究機関、サービスプロバイダーなどが地理的に集積する「クラスター」を、その中核の概念として示した。
JINは、企業や組織におけるイノベーションマネジメントの実践と普及を目的とする専門組織で、経済産業省(METI)や国際機関と連携し、イノベーションマネジメントに関連する活動を推進してきた。今回の加盟と提携により、JINの知見とTCI Networkのネットワークを接続し、アジアでの越境型の取り組みを進める構えを示している。
研修・会議を共同開催
今後の取り組みとして、JINとTCI Networkは、イノベーションおよびクラスター開発に関するトレーニングプログラムの実施、国際カンファレンスやイベントの共同開催、エコシステムおよびクラスターのイノベーション開発手法の共同研究・開発を挙げている。
連携の運用面では、JINがTCI Networkのアジア地域における窓口となり、アジア各国の政府、企業、大学・研究機関を結ぶ動きが軸となる。JINはTCI Networkへの正式加盟とアジア地域での役割を担い、クラスター開発とエコシステム形成の推進を進める方針を示した。
