JIG-SAWは、米国で正式リリースされた「NEQTO.ai」や、自動運転・自動操縦ソフトウェアの商用化フェーズへの移行を挙げ、2026年12月期に米国法人と自動運転プロジェクトが業績に寄与する方向性を示した。インターネットサービスやIoT機器の監視・制御を担うデータコントロール事業を軸に、各種プロジェクトの商用化を進める。これにより、米国での提供領域が広がり、運用現場での活用範囲に変化が生じる可能性がある。
データコントロール事業は、システムマネジメントとIoT向け各種サービスで構成する。主力のシステムマネジメントは、独自開発のロボット型自動運用プラットフォーム「puzzle」をベースに、「JIG-SAW OPS」のブランドでクラウドサーバやIoTデバイスの自動監視・運用を行う。IoT向け各種サービスは、独自開発のIoTエンジン「NEQTO」などを活用し、あらゆる産業のIoTシステム・デバイスを対象に包括的なIoTソリューションを提供する狙いだ。
2025年売上高3,625百万円
2025年12月期の業績は、売上高が3,625百万円(前期比4.4%増)となった。営業利益は549百万円(同1.2%減)、経常利益は600百万円(同2.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は418百万円(同12.6%減)だった。2026年12月期の業績予想は未公表としつつ、データコントロール事業の推移に加え、「NEQTO.ai」や自動運転・自動操縦ソフトウェア、各種クラウドを包括管理する「JIG-SAW Prime」の取引額増加に言及した。
データコントロール事業は、日本と北米にある3ヶ所のコントロールセンターをサービス拠点とし、エンジニアが24時間365日のデュアルマネジメントで監視、障害対応、フルマネジメントを担う。生成AIの活用では、東京本社にAI専門エンジニア部門を擁するとした。監視や運用に関する経験値として、数億レベルの警報処理などを挙げている。
同社は、こうした技術力を背景に、国内外の様々な企業と組み、自動運転やコンピュータビジョンなどのプロジェクトを進めてきた。ソフトウェアの基盤技術では、国内企業唯一の商用Linux-OSのカーネル開発とディストリビューション、通信制御などにおける組み込み技術を挙げる。ハードウェアの基盤技術では、ハードウェア組み込み技術や回路設計技術などを示した。
NEQTO.aiと自動運転商用化
自動運転・自動操縦ソフトウェアは商用化フェーズへの移行に触れ、各種プロジェクトが商用化する流れを示している。加えて、各種クラウドを包括管理する「JIG-SAW Prime」では取引額の増加に言及した。
2025年12月期は本社移転費用の影響の収束に伴い、各四半期連結累計期間における営業利益の前年比率が急速に改善しているとした。中長期では、基盤技術とそのビジネス化によって既存事業で年率2ケタ以上成長し、新規事業で成長をさらに押し上げる考えを示し、2026年12月期に向けては米国法人と自動運転プロジェクトの業績寄与を掲げた。
今後の注目点は、米国で正式リリースした「NEQTO.ai」の提供と、自動運転・自動操縦ソフトウェアが商用化フェーズへ移行する段取り、ならびに「JIG-SAW Prime」の取引額増加がどの領域の運用に結び付くかにある。
