INTLOOP株式会社(東京都港区)は、東京本社オフィスの移転から1年を迎えた。オフィスを単なる執務スペースではなく「共創の場」と捉え、「成長を循環させる社会装置」として再構築している。社員アンケートでは、部門横断の交流活性化や出社意欲の向上などの変化が見られたという。
INTLOOPは、オフィスを「分断を超えて関係が循環する場」「デリバリー社員が帰属を感じられる拠点」として刷新した。オフィス内カフェテリア「Cafe INTLOOP」を社内外をつなぐハブに据え、全社イベントや社内講演会に加え、フリーランス向け交流会、ビジネスセミナー、スタートアップ支援イベントを毎月開催する運用を進めている。
社員155名で変化確認
東京本社に出社経験のある社員のアンケート(有効回答155名)では、「部門横断の交流や会話が増えた」が60%、「出社意欲が増えた」が62%、「来訪者が東京オフィスに良い印象を持ったと思う」が76%となった。自由回答では、カフェでのランチが他部署との対話のきっかけになった、立ち話から新しい提案が生まれたといった声があったという。
オフィスは「LOOP TO LOOP」をコンセプトに、Connection(つながる)/Creativity(創造する)/Clarity(透明性)の3軸で設計した。移転準備では、将来の幹部候補向けの社内研修プロジェクトであるジュニアボードで発案されたアイデアをベースに、社員が移転プロジェクトを進行し、デザインは社内コンペで決定したとしている。
カフェ拠点で社内外連携
「Cafe INTLOOP」では、全社朝会や全社総会などの全社イベントに加え、社員同士の交流を深めるイベントや社内講演会を開催している。社内交流を目的としたイベントでは、参加者の78%が「この会社で働き続けたい気持ちが高まった」と回答し、参加者の87%が「今回のイベントを通じて『初めて話した』人がいた」と回答したという。
社内向けに限らず、フリーランス向け交流会やビジネスセミナー、スタートアップ支援イベントを毎月開催し、説明会やカジュアル面談といった採用目的での利用や、クライアント・ビジネスパートナーを招いての会食の場にも使っている。社員同士だけでなく、社会とのつながりや出会いを生むハブとして機能させているとしている。
背景には、事業拡大に伴い東京オフィスが3拠点に分散していたことがある。加えて、社員の約半数(グループ全体では約7割)がコンサルタントやエンジニアとしてクライアント支援を担うデリバリー部門に所属し、プロジェクト単位で働く特性からオフィスへ集まる機会が限られていた。こうした事情を踏まえ、2025年2月に本社オフィスの刷新に至ったという。
INTLOOPは、リモートワークを経た出社回帰を前提に、生産性と創造性の両立を目指し、オフィスを「人と組織の成長を循環させる装置」と捉えた。社員アンケートでは椅子の快適性や防音ブースの改善・増加などの要望も寄せられ、ハード・ソフト両面で改善を継続する方針を示している。
運用面では、「Cafe INTLOOP」プロジェクトチームが四半期ごとに利用アンケートを実施し、新メニューやイベント企画、運営の改善に反映する形をとっている。過去3回のアンケートでは、毎回満足度(NPS)が改善傾向にあるとしており、オフィス刷新後の取り組みを社内イベントやフリーランス交流会などの開催と組み合わせて継続している。
