株式会社インターネットインフィニティー(東京都千代田区)は、Astemo&ナガノ株式会社(東京都中央区)に対し、企業向け福利厚生サービス「わかるかいごBiz」のメニューである「介護コンシェルジュ」の提供を開始した。Astemo&ナガノは「仕事と介護の両立」を支援する取り組みの一環として導入した。
インターネットインフィニティーが提供する「介護コンシェルジュ」は、電話・メールでの介護相談のほか、ケアマネジャーや介護施設の紹介などを含む。Astemo&ナガノは「仕事と介護の両立支援」を重要な経営課題と位置づけ、従来から体制・施策の強化を進めてきた。今回の導入では、会社制度や既存施策を踏まえたうえで、従業員一人ひとりに寄り添った支援を強化し、専門家が介護に関する知識や経験不足を補う相談体制の構築を目指す。
3/1提供、10万人基盤
導入日は2026年3月1日。インターネットインフィニティーは、全国のケアマネジャー10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」や、リハビリ型デイサービス「レコードブック」を展開しており、介護の現場と専門職のネットワークを生かした支援を強みとする。Astemo&ナガノ向けには、介護支援型福利厚生として、専門家相談と紹介機能を中核に据えた運用とする。
「わかるかいごBiz」は、介護に関する負担や不安を抱える従業員のサポートとして、実態把握調査、介護コンシェルジュ、介護セミナー、介護情報ウェブサイトなどを組み合わせ、一気通貫で課題解決まで支援する構成を掲げる。介護情報ウェブサイトでは、全国の介護事業所の検索や介護技術の実技動画などを提供する。
インターネットインフィニティーは2001年5月7日設立。ケアマネジャー向けプラットフォーム運営や通所型サービスの展開を通じて、介護領域の情報と現場の双方に接点を持つ事業を進めてきた。今回の導入では、Astemo&ナガノが掲げる「仕事と介護の両立支援」に合わせ、従業員が抱える介護相談を受け止める外部窓口を福利厚生制度の一部として組み込む。
外部環境では、少子高齢化の進行に伴い、家族の介護に直面して仕事との両立に悩む人が増えている。国の調査では、介護を理由とする離職者が年間10万人を超える状況が続き、企業には就業継続につながる制度整備とともに、当事者が相談しやすい導線づくりが求められている。介護中の社員の4割が「職場に迷惑をかけている」と感じているとの調査結果もあり、制度があっても利用に踏み切れない心理的な障壁が課題となっている。
電話・メール相談を軸
インターネットインフィニティーはAstemo&ナガノ向けに、相談員による介護相談窓口を設置する。個々の相談者のニーズに応じて、迅速かつ具体的な課題解決につなげる体制を整える。相談手段は電話とメールとし、必要に応じてケアマネジャーや介護施設の紹介も行う。Astemo&ナガノは、従業員の介護に関する知識・経験不足を補うため、専門家が対応する外部相談窓口を社内の両立支援施策と連携させる方針だ。
インターネットインフィニティーが提供する「わかるかいごBiz」は、実態把握調査や介護セミナー、介護情報ウェブサイトなど複数のメニューを束ね、企業の制度設計や社内施策と組み合わせて支援する構成をとる。Astemo&ナガノでは、この枠組みの中で専門家による相談窓口を社内の相談導線に位置づけ、制度周知や初動支援との連動を図る。
企業の両立支援では、上司との面談やガイドライン整備、当事者同士の情報共有の場の設置など、相談の受け皿を複線化する取り組みが広がっている。今回の取り組みは、社内では把握しにくい個別事情を外部窓口で受け止め、介護サービス側の専門職や事業所紹介へとつなぐ設計を採用した点が特徴だ。仕事と介護の両立支援においては、相談窓口の設計が人材確保・定着を左右する要素となりつつあり、福利厚生サービスを活用した外部連携の動きが今後も広がる可能性がある。
