株式会社インターメスティック(東京都港区)は、同社が展開する世界初のロリータアイウェア専門店「Zolita TOKYO(ゾリータ トウキョウ)」で、ロリータファッションブランド「ANGELICPRETTY(アンジェリックプリティ)」と初のコラボレーションによるアイウェアコレクションを発表した。販売は原宿竹下通りの店舗限定となる。
今回の取り組みは、Zoffブランドを運営するインターメスティックが、アイウェア領域の新しい消費層を開拓するための共同企画だ。ファッションブランドと連携し、特定カルチャー層に向けてアイウェアを提案する試みで、「Zolita TOKYO」にとっても旗艦コラボレーションの第一弾となる。店舗での体験価値を重視し、同業他社との差別化を図る狙いがある。
3種のピンクフレームを展開
コレクションは3つのテーマで構成されており、「Happy Lovely Pink」は鮮やかなビビッドピンクの真円フレーム、「Sweet Princess Pink」は柔らかなパステルピンクのアンダーリム、「Classic Doll Pink」は光沢を抑えた淡いピンクを採用した。
いずれも「Zolita TOKYO」が象徴とする真円シェイプを踏まえたデザインで、ロリータファッションに調和する色調と造形を意識した構成となっている。
店頭では、限定デザインのグラスケース「Clever Lyrical Bunny Case」や同柄のクロス、「恋するお姫様グラスコード」など関連雑貨も同時に発売される。
ケースとクロスはZolita限定キャラクター「Clever Lyrical Bunny」をモチーフとしており、ブランドの世界観に一貫した仕様だ。
製造・販売はいずれもインターメスティックが担う。
ロリータ文化との連携を強化
コラボレーション先のANGELICPRETTYは、レースやリボンを多用した「お姫様系スタイル」で知られ、国内外にファンを持つロリータファッションの老舗ブランドである。
ワンピースやヘアアクセサリーなど幅広いラインを展開し、アジアや欧州でも支持されてきた。
インターメスティックがこのブランドを選定したのは、原宿を中心としたサブカルチャー層への訴求力の高さと、Zolita TOKYOの世界観との親和性を見込んだためだ。
Zolita TOKYOは、2020年代半ばに入り広がるファッション・アイウェア融合トレンドの中で生まれた専門店で、ロリータカルチャーを主軸とする点が特徴である。店舗は原宿駅から竹下通りに入ってすぐの路面階にあり、来街者の海外比率も高い。
この立地を活かした企画によって、観光需要とファッション需要の双方を捉える戦略的な位置づけを担っている。
市場環境と企業戦略
Zoffブランドを展開するインターメスティックは、全国展開する眼鏡チェーンとして若年層やトレンド志向の利用者を中心に支持を広げてきた。
同社は2025年12月、通常のZoff店舗向けにも小型フレームや軽量モデルを相次ぎ投入しており、顧客セグメントの多様化を意図した商品開発を進めている。
今回のZolita TOKYOコラボは、その中でも文化的な属性に寄り添うブランド戦略の延長線上にある。
背景には、眼鏡を「矯正器具」から「ファッション小物」として位置づける市場変化がある。
特にSNSやコスプレ文化の発信力を背景に、特定のデザインを求める顧客層が細分化しており、ブランド間コラボレーションが販路拡大の起点になる構造が定着しつつある。
これは既存量販モデルだけでは拾い切れないニッチ需要を獲得する手段でもあり、流通チャネルの多様化を促す動きといえる。
注目点と今後の展開
インターメスティックはZolita TOKYOを通じ、限定デザインやテーマ別シリーズを継続的に展開する方針を示している。
店頭体験を重視した販売手法を採用しており、オンライン展開は当面見送る。
ファン層との共創によりブランド認知を育成しながら、コラボ施策を拡充する可能性が高い。今回の発表は、国内眼鏡市場で進むファッション分野との連携強化を象徴する動きの一つといえる。