株式会社IBJ(東京都新宿区)は、2027年を最終年度とする中期経営計画を上方修正した。売上高目標を従来の240億円から315億円に、営業利益を40億円から48億円に引き上げた。婚活事業とライフデザイン事業の成長に加え、グループ会社の買収効果が想定以上に寄与しているためだ。2025年12月期の実績では売上高が201億円、営業利益が36億円に達している。
IBJは結婚相談所ネットワークを軸に、婚活からライフデザイン領域までを展開している。2025年にグループ会社のGROWBING(メンズ眉毛サロン)を連結子会社化し、12月にはフォトウエディング事業を手がけるデコルテ・ホールディングスをTOBで取得した。これにより事業の多角化を進め、M&Aの成果を経営計画に反映した。
2027年目標を315億円に引き上げ
今回の計画では、2027年の売上高を315億円、営業利益を48億円とする。成婚組数の目標も従来の2万組から3万組に上方修正された。IBJによると、2025年の成婚組数は2万970組となり、当初の目標を2年前倒しで達成している。また、これまで主要指標とされてきた結婚相談所数と課金会員数は、中期経営計画の主要項目から外し、月次KPIとして引き続き開示する方針だ。
IBJが運営する日本結婚相談所連盟の加盟相談所は約4,700社に拡大しており、地域企業や金融機関との連携が進展している。同社の試算によると、日本の年間婚姻数約48万5000組のうち4.3%がIBJ経由となっている。
子会社化と連携拡大で事業強化
IBJグループでは、2025年のGROWBING、デコルテ・ホールディングスの連結子会社化が進められた。これによりフォトウエディングやメンズビューティーなど、関連領域での事業補完を図る形をとっている。2026年以降、これらの事業が業績に寄与する見通しを示している。連携企業との役割分担のなかで、開発・販売・運営を一体化した体制整備を進めているとされる。
同社は結婚相談所の開業支援やオンライン相談サービスを含む複数のチャネルを運用しており、対面とデジタル双方の基盤を活かした展開を取る。加盟店網の拡充により、全国水準でのサービス提供を前提としている。
中期計画では、成婚創出を核とした事業モデルを継続する方針を掲げており、定義の明確化を伴うKPIの運用も示している。今回の上方修正により、婚活・ライフデザイン両領域を含めた統合事業体制の進捗が浮き彫りとなった。
