持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」(ほっかほっか亭総本部)は4月1日、「ライス(単品・大盛)」と「ライス大盛変更(お弁当)」の店頭価格を改定し、いずれも20円引き下げる。新生活期の家計負担が増える時期に合わせ、日常の食事を支える商品の負担を下げる動きとなる。
今回の改定では、ほっかほっか亭総本部がライスの販売価格を見直す。外食・中食を問わず価格維持が難しい状況が続くなかでも、同社は「いま、下げられるところから下げる」と判断したという。お米の調達コストが安定した兆しを受けたことが理由で、同社にとっては米の調達環境の変化を価格に反映する施策の位置づけになる。
4月1日から20円下げ
改定後の店頭価格は「ライス(単品・大盛)」が240円、「ライス大盛変更(お弁当)」が50円となる。いずれも従来価格から20円引き下げる。
ライス関連の価格を直接動かすことで、弁当需要の裾野である日常食の購入ハードルを下げる狙いがにじむ。
6月改定含め累計40円
今回の値下げは単発ではなく、2025年6月にも引き下げを実施している。今回の価格改定により、当初から累計40円の値下げになるという。
値下げ幅を累計で示した点は、短期の販促ではなく、米の調達環境を踏まえた継続的な価格見直しであることを強調した形だ。
同社のライスは、国産100%のオリジナルブレンド米「愛情米」を店内で炊きあげて提供している。買い付けた玄米を大阪府下の自社グループ工場で精米し、スケールメリットを生かして価格と品質を担保しているという。
調達から精米までの工程を自社グループ内に置く運用が、調達コストの変化を価格に反映しやすい構造になっている。
国産100%米を店内炊飯
ほっかほっか亭総本部は、創業時から「適正価格で、おいしいものを、お腹いっぱい」食べてもらう姿勢を大切にしてきたと説明する。そのうえで、外食・中食全体で価格維持が困難な状況が続くなかでも、お米の調達コストが安定した兆しを受け、利益還元を決めたとしている。
値下げ対象をライス関連に絞ったことは、弁当の基礎需要に直結する主食部分の価格を優先的に動かす判断とも言える。
4月は進学や就職、転勤などで生活環境が変わり、新生活準備で出費がかさむ時期でもある。
ほっかほっか亭は「わたしの街の台所」を掲げ、日常の食事を支える立場から、新たな環境での毎日を食の面で応援したいとし、活力の源となるお米をより求めやすく提供していく考えを示した。
愛情米180キロを山分け
値下げと合わせ、新生活応援キャンペーンも実施する。ほっかほっか亭のオリジナルブレンド米「愛情米」三俵(約180キロ)を150人に山分けしてプレゼントする「“愛情米”どどーん!と三俵!山分けキャンペーン」を打ち出した。価格改定に加え、米そのものの提供企画も組み合わせ、4月の需要期に合わせた訴求を強める。
ライスの調達コストが安定した兆しを背景に据えた価格見直しで、同社の米調達・精米体制と連動した運用が今後も続くかが、同社の価格運用の流れを読み解く材料となる。
