エイチ・シー・ネットワークス株式会社(東京都台東区)は、2026年2月14日~15日に開催される「第78回済生会学会」に初出展し、医療分野向けセキュリティネットワークソリューションを披露する。同社は会期中、Cisco社の「Splunk」を活用したログ可視化や、自社製品と連携した自動遮断ソリューションを紹介し、医療現場のネットワーク運用と情報セキュリティを支援する構成を示す予定だ。ランチョンセミナー8では「データがつなぐ済生会様の未来~次世代情報統合プラットフォーム~」と題した事例発表も行う。
同社は医療機関におけるシステム運用負荷の軽減とサイバー攻撃対策を目的に、ネットワーク可視化と脅威遮断を組み合わせた提案を進めている。今回の出展では「医療生産性の効率化をセキュリティネットワークで実現する」を掲げ、法人統一のネットワーク基盤整備から運用の自動化までを一体で支援する姿勢を示している。これらの取り組みは、医療情報の保全と医療DX推進の両立を目指す一環だ。
医療機関の安定稼働支える技術を紹介
出展では、済生会グループ向けの具体的な支援事例としてCisco Secure Network Analytics(SNA)と自社Adapter製品の連携遮断ソリューションを展示する。異常検知時の通信情報に基づき、不審通信をリアルタイムで遮断する構成をとる。さらに「Splunk」を活用した電子カルテや医療機器ログの収集・可視化事例も紹介し、院内全体のセキュリティ監視を統合的に行う活用イメージを提示する形となる。
企業展示はびわ湖大津プリンスホテルで実施され、同社はこれを契機に各病院でのネットワーク更改や情報基盤再構築に関する相談を広げる方針を明らかにした。
Cisco・ネットワンとの協業体制で検証
エイチ・シー・ネットワークスは2025年3月、シスコシステムズ合同会社のCisco Secure Network Analyticsと自社「@Adapter」シリーズを連携させ、医療機関向け不正アクセス遮断ソリューションを発表している。この仕組みはネットワンパートナーズ株式会社との共同検証を経て開発されたもので、異常通信の即時遮断によって医療データ保護を図る構成を採る。
同社は1981年創業の情報ネットワーク構築事業者として、ネットワーク、サーバー、クラウド、セキュリティ分野を一体的に取り扱う。Cisco製品との協業も含めた複数ソリューション提携を軸に、病院や自治体向けのIT基盤支援を行っている。
医療データの可視化と遮断機能を組み合わせ
今回の展示構成では、二つの技術要素に分かれる形をとっている。ひとつは「Splunk」を利用したログの一元収集・相関分析によるサイバー攻撃やシステム異常の兆候検知。もうひとつはSNAから得られた通信情報を用いたリアルタイム遮断の仕組みだ。医療機関が限られた運用人員でも連携監視を行える点を想定しており、常時監視体制を前提としている。
両機能は単独ではなく、ネットワーク全体を通じた可視化と迅速な対応を両立する構成を採用している。展示形式としてはデモンストレーションを交えた紹介とし、実運用を想定したデータフローを示す予定だ。
2月開催の済生会学会で実演展示へ
第78回済生会学会は「働かん方改革!?-医療生産性の効率化を求めて-」をテーマに開催される。エイチ・シー・ネットワークスは企業展示に加え、ランチョンセミナー8を共催し、Siscoシステムズ合同会社の担当者を含む登壇者が医療情報統合の実例を報告する。会場はびわ湖大津プリンスホテルとなり、企業展示ブースは3階プリンスホール前ロビー、セミナー会場は2階淡海10室とされている。
出展内容は学会開催期間中のみに限定される想定で、一般来場の受付は終了している。
企業展示とセミナー共催を通じ、済生会グループ内の情報基盤整備とセキュリティ強化に関する相談促進を意図しているとみられる。同社が過去に発表したSNA連携ソリューションやSplunk活用事例との技術的つながりを確認できる点も注目される。
また、Ciscoおよびネットワンパートナーズとの協力に基づく共同開発・実証関係は継続している形をとっており、今回の展示でも同連携に基づく構成が採用されている。今後は医療機関向けの相談機会として位置づける構えだ。
学会出展は、同社がネットワークとセキュリティ技術を医療DXに接続する取り組みの一環であり、現場の効率化課題への具体的対応策を可視化する実演の場となる。