阪急電鉄は、PiTaPaやICOCAなどの交通系ICカードで改札内に入場後、20分以内かつ同一駅であれば料金不要で出場できるサービスを18日から導入する。対象は神戸高速線「花隈」駅を含む阪急電鉄の全87駅で、忘れ物対応や駅構内の通り抜けなどの利用を想定し、駅利用の利便性向上につなげる。クレジットカードのタッチ決済は対象外とする。
新サービスは、対象の交通系ICカードで改札機にタッチして入場し、同じ駅で20分以内に改札機へ再度タッチすると、自動的に入場状態をキャンセルして出場できる仕組みとする。入場直後の忘れ物などで改札外へ出る場合や、ホームでの送迎、駅ナカ店舗、構内コインロッカーの利用などを念頭に置き、改札内外の往来を交通系ICカードのタッチ操作だけで完結させる設計だ。
全87駅で新運用
対象駅は阪急電鉄の全87駅とし、神戸高速線「花隈」駅を含める。一方、他社線にあたるOsaka Metro 堺筋線「天神橋筋六丁目」駅は対象外とする。利用できる交通系ICカードは、PiTaPa、ICOCAなど全国相互利用の対象となるプリペイド式ICカードで、モバイルも含む。
運用面では、改札内での滞在が20分を超えることが見込まれる場合や、ICカードを持たない場合は、券売機で入場券を購入する。入場券の金額は大人170円、小児90円とし、購入当日の入場時刻から2時間以内を有効時間とする。これを超過した場合は追加料金が発生する取り扱いとする。
仕組みは、対象ICカードで入場後、同一駅で20分以内に出場タッチを行った場合に限り、入場状態を自動的にキャンセルする。改札内に20分を超えて滞在した場合は、駅係員へ申し出る必要がある。改札機でのクレジットカードのタッチ決済は対象外とし、交通系ICカードでの入退場に限って整理した。
20分超は係員申告
同社が導入する新サービスは、駅構内で短時間の用件が生じた利用者を主な対象とする。入場直後に忘れ物に気づいて改札外に戻るケースや、ホームでの送迎、駅ナカ店舗の利用、構内コインロッカーの利用などを想定し、短時間の構内利用であれば追加の運賃負担なく往復できる環境を整える。
一方で、制度の適用範囲は「同一駅」「20分以内」に限定する。改札内の滞在が20分を超える場合は駅係員に申し出る運用とし、機械的な自動キャンセルの対象から外すことで、不正利用の防止と運賃収受の適正化を図る。対象外の決済手段も明確化し、クレジットカードのタッチ決済は対象外とした。
背景には、改札内に入った後に発生する短時間の往復ニーズが一定程度あることがある。阪急電鉄は、入場後に同じ駅で一定時間内に出場した場合に入場状態を取り消す仕組みを全87駅に広げ、忘れ物対応や構内の通り抜けといった利用場面での利便性を高める。交通系ICカードの全国相互利用という基盤を活用し、PiTaPaやICOCAなどのプリペイド式ICカード(モバイルを含む)を対象に据えることで、既存の利用者が新たな手続きなしにサービスを利用できるようにした。
