穀物のリーディングカンパニー株式会社はくばく(山梨県中央市)の製品『生姜香る鶏出だし粥』と『もちもちした食感の五穀ごはん』の2品が、一般社団法人日本雑穀協会が主催する「日本雑穀アワード2026《一般食品部門》」で金賞を受賞した。金賞の発表と授賞式は3月9日にあった。審査では香りや食感、味わいに関するコメントが示された。
今回の受賞は、家庭向けの雑穀関連商品を巡る訴求材料の追加につながる動きとなりそうだ。『生姜香る鶏だし粥』は「グルメなおかゆシリーズ」第三弾に当たり、国産鶏出汁と椎茸の旨みに生姜のさわやかさを組み合わせた「鶏だし味」の中華粥とする。『もちもちした食感の五穀ごはん』は、全国に300店舗以上展開する「大戸屋ごはん処」で提供される「五穀ご飯」を自宅で再現できる商品とし、今回のリニューアルで食感や香ばしさなどを追求した取り組みの一環に当たる。
金賞13商品に2品
日本雑穀アワード2026《一般食品部門》の金賞は13商品で、はくばくはこのうち2品で金賞を受賞した。同部門の金賞は、はくばくを含む7社が受賞対象となった。審査は雑穀アドバイザー、雑穀クリエイター認定者が担い、厳正、公正に行うとしている。
審査員のコメントでは、『生姜香る鶏だし粥』について「生姜の爽やかな香り」や「もち麦のつるっとした食感」「鶏出汁の優しい味」などが挙げられた。『もちもちした食感の五穀ごはん』では「クセが無く飽きにくい味」「ほのかに感じるゴマ」「もちもち感が印象的」といった点が示され、「大戸屋のおいしいご飯を手軽に食べられる」との評価もあった。
『生姜香る鶏だし粥』はジャスミンライスを使い、だしと素材の旨み、食感のバランスを追求した点を特徴に挙げた。審査員コメントでは、胚芽を上にして米粒を立たせる点や、みじん切りの生姜、椎茸、もち麦がアクセントになる点が評価されている。
『もちもちした食感の五穀ごはん』は、外食で提供される「五穀ご飯」の家庭向け再現を軸に展開してきた商品で、今回のリニューアルで食感や香ばしさを追求した。炊きたてに加えて、時間が経って冷めても「もちもち」が続く品質に磨きをかけたとし、お弁当やおにぎりでも店の味を楽しめるよう進化させたとしている。
日本雑穀アワードは、雑穀の魅力やおいしさを伝えることを目的に2011年に一般社団法人日本雑穀協会が創設した。日付は3と9で「ざっこく」と読む語呂合わせに由来し、春の新商品や新メニューが発売される時季に、雑穀を取り入れてもらいたいとの趣旨を掲げている。
一般食品部門の金賞には、はくばくのほか株式会社ヒガシマル、株式会社雑穀米本舗、株式会社やずや、西田精麦株式会社などが入った。受賞商品の顔ぶれが多様化するなかで、米飯や粥といった日常の主食系メニューに雑穀を組み合わせた商品提案が並ぶ構図がうかがえる。
雑穀・玄米系の包装米飯を含む関連商品は比較サイトのランキングでも複数が上位に入り、ブレンド商品も見られる。玄米・雑穀ご飯は、ビタミンEやビタミンB群、鉄、マグネシウム、カリウムを含む点が紹介されるなど、栄養面の説明と組み合わされやすい領域でもある。味や香り、食感といった官能評価に加え、家庭での食シーンに沿った利便性の打ち出しが進む市場環境がある。
大戸屋再現の運用
供給の形は2商品で異なる。『生姜香る鶏だし粥』は「グルメなおかゆシリーズ」第三弾の商品として展開する。だしにこだわったやさしい味わいの本格中華おかゆとし、国産鶏出汁と椎茸の旨みに生姜を合わせ、ジャスミンライスやもち麦を用いる形をとっている。
『もちもちした食感の五穀ごはん』は、「大戸屋ごはん処」で提供される「五穀ご飯」を家庭で再現できる商品として展開してきた経緯がある。外食チェーンの提供メニューを家庭向け商品に落とし込む狙いのもと、今回のリニューアルで冷めても「もちもち」が続く品質を掲げ、お弁当やおにぎりでの利用も想定した。
外部連携の観点では、『もちもちした食感の五穀ごはん』は「大戸屋ごはん処」の五穀ご飯を家庭で再現する商品としての展開を続けてきた。『生姜香る鶏だし粥』はシリーズ第三弾として、同一シリーズ内の流れに沿った商品展開となる。
運用面では、審査コメントが香り、食感、味わいに触れている点が、商品説明における表現の根拠として整理される。加えて、『もちもちした食感の五穀ごはん』はリニューアルによる品質訴求、『生姜香る鶏だし粥』はシリーズ第三弾という商品体系の中での提示という形をとっている。
取引管理・法人営業の観点では、今回の受賞が日本雑穀アワード2026《一般食品部門》での評価として示された点と、対象が「グルメなおかゆシリーズ」第三弾およびリニューアル商品である点を、提案資料や商品説明に反映する運用が論点となり得る。はくばくは2品の日本雑穀アワード2026金賞受賞を通じ、家庭向け雑穀商品の展開を一段と積み重ねる構えを示している。
