GuideMe Japan株式会社(京都市東山区)が第二種旅行業登録を取得した。観光スタートアップのGuideMe Japanによる動きで、登録区分は第二種旅行業、登録番号は京都府知事登録旅行業務2-1083号。取得日は3月10日。観光事業の提供体制を制度面から整える狙いがある。
代表取締役CEOは無敵三大。GuideMe Japanはこれまでツアーガイドを起点にインバウンド領域で事業を展開し、旅行業登録が不要な形でオンライン旅行会社(OTA)を中心にツアーを提供してきた。
第二種登録で体制整備
第二種旅行業登録は観光庁の規定に基づく区分で、修学旅行への対応や、特定のOTAへの掲載要件を満たす際の前提となる。GuideMe Japanは登録取得によって、旅行商品の提供形態の幅を広げる方針だ。
登録取得後は、修学旅行生向けの舞妓体験の提案・提供に加え、富裕層向けのオーダーメイド型ツアーの取り扱いが可能になった。訪日客向けに体験設計を含むツアーを組成するにあたり、旅行業法に基づく制度上の枠組みを整えた格好だ。
GuideMe Japanは京都市東山区に自社運営施設「MUTEKIシアター」を構え、文化の内側に触れる体験を提供している。京都の老舗お茶屋「梅乃」と連携し、舞妓体験を海外旅行客に展開してきた経緯がある。既存の体験企画を旅行業登録に基づく旅行商品として取り扱い、学校団体や個別設計型ツアーへの展開を図る。
協業と提供範囲の整理
今回の取り組みは、GuideMe Japanが主体となって第二種旅行業登録を取得し、旅行商品・体験提供の制度上の取り扱いを整理するものだ。自社施設の活用に加え、老舗お茶屋との協業による舞妓体験など、体験コンテンツを組み込んだツアーを、登録事業者として扱えるようにする。
提供経路では、従来は旅行業登録不要のOTAを中心にツアーを販売してきた。利用者は欧米出身の旅行客が多く、アジア圏出身の旅行者向けの提供は限定的だった。登録取得後は、対応可能なOTAの拡大を通じてアジア圏旅行者への販売チャネルを広げ、既存の集客構造を補完する運用を見込む。
外部評価として、TripAdvisorに掲載したツアーで高評価を獲得し、アジアTOP20に選出された実績を持つ。体験型ツアーの運営実績を積み重ねてきたうえで、学校団体やオーダーメイド型ツアーなど、制度上の要件が関わる領域にも本格的に対応できる体制へ移行した形となる。
背景には、訪日客向け体験の高度化や滞在型観光の拡大がある。分散型の宿泊や地域連携を通じ、文化や暮らしに根ざした体験を観光商品化する動きが各地で進むなか、文化体験を軸にツアーを提供する事業者にとっては、旅行業登録の有無が取り扱い範囲や提携スキームに影響する局面が増えている。
第二種旅行業登録の取得により、GuideMe Japanは修学旅行生向け舞妓体験や富裕層向けオーダーメイド型ツアーを含む提供範囲を拡張し、OTA掲載の拡大とあわせて対応領域の広がりを図る。インバウンド市場の構造変化を踏まえつつ、旅行業登録に基づく運用体制を固める局面に入った。
